君に贈る初めまして
BGM:Riro様 台本:まっちゃ コラボ者様:詩音&友人(好魅恋)悠(コラボ者)
君に贈る初めまして
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#声劇 #台本
設定
詩音 女 年齢 22歳
天真爛漫で、周りから愛される女性だった。
21の頃から小さな物忘れが増えて行き、違和感を覚えるも、日常生活に支障がないからと過ごしてきた。だが22を迎えた頃には物忘れでは収まらなくなり、病院に掛るがハッキリしたことは分からず、不意に治ることもあるということで期待はしていたが、帰り道すら分からなくなったことから、遠い実家ではなく、高校の頃から付き合っていた悠と同棲。それからは徐々に記憶を失っていき、果てには家族さえ忘れることになる
悠 男 年齢 22歳
温厚で、優しい好青年。
高校の頃からの彼女である詩音が記憶を少しずつ失うということに、いつか自分のことすら忘れてしまうのではないかという恐怖とストレスに苛まれ続けた。だが詩音が一つ記憶を失う度に、辛いのは自分ではなく彼女の方だと、悲観するよりも彼女の現在(今)を全て受け止めるべきであると考えた。記憶を全て失い、また恋仲になったとしても、再び記憶を失うかもしれない。そう言って涙を流した彼女に出した答えは……
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↓本文
詩音「あれ?この道、どっちに曲がるんだっけ?」
私は、帰り方を忘れた。
初めは小さなことだった。
一昨日の夕飯、小さい頃好きだった漫画、一昔前にヒットした芸人。
日常に流されてしまうような些細な物忘れ。
その小さな綻びから、私の中で紡がれていた糸はゆっくりと、着実に解けていった。
詩音「はい……もしもし?」
友人『もしもし、しおちゃん?大丈夫?彼氏くんから色々聞いたけど……』
詩音「すみません、どなたですか?」(遮るように)
私は、友人を忘れた。
詩音「悠くん、冷蔵庫の中にお野菜なかったから買ってきたよ」
ゆ「え?野菜なら、昨日詩音が買ってきてくれたばかりだろ?」
私は、昨日を忘れた。
詩音「もう分かんないよ!!!友達って何!?家族ってなに!?」
悠「大丈夫だよ!大丈夫だから!俺/僕がそばにいるから!!!」
詩音「もうやだ……悠くん、助けて」
ここからテンポ早めに
詩音「いつか悠くんを忘れるくらいなら……」
悠「例え詩音が全てを忘れても、俺/僕は詩音を愛し続ける」
詩音「また悠くんを忘れるかもしれない」
悠「それでも君を愛するよ」
だから、これだけは覚えていて___俺/僕は何度だって、君に
悠「"初めまして"を言うよ」
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1commnets
- くーき@顔文字使い惨劇は繰り返される... 詩音、サトシ...ドンマイなのですよ... ひぐらしのなく頃に...