「藍沢さんより一人用台本」

昇

以前から大好きでよませて頂いている、藍沢さんの台本を 今回、私用に書き下ろして頂きました…！ 嬉しくて即日よんで、公開許可まで頂けたので出しちゃいます…！ 台本下、ここに至るまでのダイジェストです。 読み飛ばして貰っても全然大丈夫です。 ■-□-■-□-■-□-■-□-■-□-■-□-■-□-■-□-■-□-■-□ 珈琲を差し出せば　あなたは必ず 本をふせ　眼鏡を外していましたね 律儀でたおやかな　美しい動作でした 窓ガラス越し　幸福の雨　今日は水曜日です 満ち足りていました　知るまでは 残された時　割れる手前の砂時計 宝石箱のオルゴール そう　いつまででも　戻らぬとも 壊さぬよう崩さぬよう　 絹を抱くような繊細さで 胸にかき抱いて　 秒針の全てを愛でたのです　 あなたの眼鏡を　かけてみました ピントの合わない眼鏡越し 朧げながらも　甘やかな刹那の風景を知りました 忘れるには　忘れるには 胸を千切るしかないでしょう ピントの合わない眼鏡越し 何一つ残らず　滲んで見えません あなたの居ない　秒針の全てを捨てました 珈琲を飲むのは　もう辞めました ■-□-■-□-■-□-■-□-■-□-■-□-■-□-■-□-■-□-■-□ 偶然が重なり、Twitterで繋がらせて頂いて 何かお題があれば、それで書きますよと仰って頂いたので 私は、以前から藍沢台本に路地裏珈琲(https://nana-music.com/sounds/04e46e98 参加者募集中ですすてきな企画ですので是非！)の企画キャラの香りを感じていて、どうしても重ねてよんでしまうので 最終話の予告を見ながら 『いつもの藍沢様台本の 悼みとか、郷愁とか、愛おしさみたいなのをベースに 「眼鏡越し」「珈琲」「秒針を愛でる」 を、合わせて、最後に一滴 「恋心」 で、どうでしょうか…！』 と、お願いしたところ、1時間もしないうちに 送られてきたのがこの台本でした。 本当に驚きました、一体、どこで見られていたんだろうと。 物語の中の彼女は、もう1人で歩いてしまったので、私はただただ幸せにおなりと見守るくらいしか出来ないのですが まだまだ無自覚の恋の、奥底に持っている怖さだとか 叶わなかった時の辛さを、予め言葉にして和らげようとする臆病さだとか しかし、言葉とは強いもので、口に出してしまえば本当になってしまうような恐ろしさを リアルに感じてしまって、気が付いたら勝手にBGMを探して、よんで、素晴らしかったですと藍沢さんに送り付けていました。 すると、 『昇さま！なんとも素晴らしい朗読をありがとうございます…！ 何度も何度も聴かせて頂きました。私の頭に物語りとして流れ込んで、主人公や貴方の表情が浮かんでまるでドラマのワンシーンを観た気持ちです。小説が書けそうなくらい。 わたしは、昇さまに読んで頂くのが実はとても好きなのです。毎度本当に鳥肌が立つんですよ。昇さまに今まで読んでいただいたもの、文字に声を吹き込む事で声音ひとつひとつに色彩が、情景が、とても色濃く宿っていました。』 こんな嬉しい感想を頂いてしまい、 ひと握り恐ろしさを感じつつも、私に贈って頂いた大事な宝物として公開させて頂こうと思いました。 私は全然専門的に勉強したことも無いですし、滑舌が甘いのも、イントネーションがおかしいのもなんとなくわかってるんですけど こんな風に受け止めて頂けた事が、ただただ嬉しいです。 宜しければ。今までお借りした藍沢様の台本をよませてもらったもの↓ 「片手を額に 飽きもせず懲りもせず」 https://nana-music.com/sounds/05153e2e 「さよならだけは、平気です。」 https://nana-music.com/sounds/05137f7e 「捨てて下さい、秋を。」 https://nana-music.com/sounds/050ffc4d 「【コラボ用】そっと下駄を脱いで 浸す 水たまり」 https://nana-music.com/sounds/0524c236 「【❌1人❌】そっと下駄を脱いで 浸す 水たまり」 https://nana-music.com/sounds/052506e1 「存在の或る認識」 https://nana-music.com/sounds/04f5248d BGMにお借りした「心做し」歌ったもの↓ https://nana-music.com/sounds/051b6f6f 藍沢さん、本当にありがとうございました！ 今後とも仲良く出来たら嬉しいです。 これからもよろしくお願いします！