あかずの踏切
魔王こーすけ
あかずの踏切
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素敵なBGMはお借りしました!
ありがとうございます🙏♥️
今回は、自作のTRPGシナリオの導入部分を少しいじって読んでみました!
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ある冬の夜…
友人の家からの帰り道、あなたは寄り道をすること無く自宅へと向かっていた。
寄り道をするにも時刻は深夜の2時。
草木も眠る丑三つ時である。
「もう遅いし泊まってけば?」
友人にそう言われたあなただったが、午前中に外せない用事があった為にそれを断り…そして、今に至る。
夜道をひとり寂しく歩いていくと、踏切が見えてきた。
友人の家からあなたの家の丁度中間地点には、今はもう使われていない踏切がある。
その踏切はもう線路があった面影が無いほどに雑草がぼうぼうと繁っている。
随分と前に閉鎖されてしまった為に電車は勿論通ることは無い。
しかし、遮断機をはじめとした設備たちは、もうそこにある意味など無いというのに撤去されることも無く、不思議とそこに在り続けているのだ。
鳴らない警報機に、断つこと無く上がったままの遮断機…
もしも、今
貴方の目の前で
動く筈の無いそれが動いたら
鳴る筈の無い音が聴こえたら…
これは、ある冬の夜の帰り道のお話。
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あかずの踏切は
あかずの踏切
だからずっと待っている
みんなみんな、待っている
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