【声劇台本】病葉幻夜譚【1人用】
台本:水仙 箏者:コラボ者様
【声劇台本】病葉幻夜譚【1人用】
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秋の夜長に語るは戯れ___
⚠️強制はしませんが、ご使用の際は拍手、コメント等頂けるとありがたいです
🍁一人称・語尾改変などご自由に
秋の晩、人目を避けるように佇んでいる寂れた庵に一人の男が迷い込んできた。庵に住む箏者は重い病に侵されていたが、久しぶりに目にした人間の姿にどこか嬉しそうな様子を見せる。
悠久の時を生きてきたという彼女が病床でゆっくりと語り始めたのは、美しく孤独なとある鬼女のお話。
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《BGM開始》
平安の昔。
とある地に天賦(てんぶ)の琴の才を持つ、紅葉(もみじ)という名の娘がおりました。
その評判は都でも広く伝わり、やがて時の権力者の寵愛(ちょうあい)を受けるまでに至ると紅葉は徐々に愛する人を独占したいと思うようになり、正室であった奥方を呪詛(じゅそ)にかけてしまったのです。
流刑(るけい)となった紅葉でしたが都での幸せな日々を忘れることが出来ず、いつしか鬼の心を抱き身を狂わせるようになっていった。
その噂は帝の耳にまで届き、いよいよ鬼女(きじょ)・紅葉討伐の勅令(ちょくれい)が下されました。
強い妖術を用いる紅葉を討つため降魔(こうま)の剣までもが持ち出され、死闘の末、ついに彼女は首を跳ねられることとなったのです。
...ふふ、実話だとは思えない?そうでしょうね。
あなたは、紅葉を哀れと嘆かれますか?
それとも愚かと笑われるでしょうか?
...なるほど、ただ「一睡(いっすい)の夢」と。
ああ、申し遅れました。
私は呉葉(くれは)、今はただの、寂しい箏者(そうじゃ)の端くれですよ。
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虫の音に耳を澄ませながら、心地よい風を受けまったり過ごしたくなる季節になりました。
今回のお話(語り?)は「信濃なる 北向き山の 風さそい 妖し紅葉は 疾くと散りにけり」という歌の出てくる、平安時代の紅葉伝説をモチーフにしてみました。とても幻想的で、胸が締め付けられる逸話です。
ある種のifストーリーと捉えていただければいいのでしょうか。箏者の正体は一体?
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Comment
6commnets
- しおなんだけどお借りしました💦
- 凪お借りしました
- おむらいすずっと読んでみたかった台本を本日お借り致します。幸せになって欲しいなと思うばかりでした
- 蛇になりたい樹齢何千年の女子(ゆる)お借りします!
- 二十番T@ハタバンお借りしました_:(´ཀ`」 ∠):
- キルアお借りしました