【声劇】文字の羅列の物語
語り手: 先生:
【声劇】文字の羅列の物語
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先生は齢3歳で文字を書けるようになった。
現在作り出す物語は、
そこから始まる。
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★「小説家や脚本家にとって最も
大事なことってなんだと思う?」
その問いは唐突に、
けれど鮮明に繰り出された。
回答はとても平凡なもの。
★「ふむ、間違いではない。
…が、それでは、君は歴史に名を
残すような人物には到底なれないね」
小馬鹿にしたように笑うが、
それすら絵になる容姿なのは、
酷くずるいと感じる。
★「そうだね。その回答を表現する言葉は
星の数程あるけれど…僕はあえてこう
表現しよう。「心に巣食う深き怪物」」
先生はいつもそうだ。
その表現力を生かして凡人には理解できない
答えを引き当てる。
★「君の心にはいないのだろう。
唯の文字の羅列を物語にするのは、
死ぬよりも不幸なことなんだよ」
苦しそうに笑う先生の笑みに、
心が一瞬止まった。
魅了されてしまったのだ。
人の不幸に。
★「君は知らないんだよ。
本当の苦しみを。本当の孤独を」
それなりに険しい人生を
歩んできたつもりだった。
だから少々口調が荒くなる。
★「陳腐な言葉の意味に
気づくようになれば、
僕は君の声に耳を傾けるとしよう」
一見楽しげに笑う先生の目は、
到底楽しそうには見えなかった。
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Comment
6commnets
- ウタカタお借りしました!!🙇♂️
- 藍野(あいの)コラボ先にてお借りしました!
- 紫野 △素敵な台本✨ 文学、音楽、絵画、 「創造」するってすごいなぁ、と 思いながら演じさせて頂きました。 ありがとうございました┏○ペコッ
- ウタカタお借りしました!
- すてらのたお借り致しました! ありがとうございます😊💫
- Ni-na❈217お借りしました