【掛け合い声劇】銀無垢の化物⑥
兎角ゆず
【掛け合い声劇】銀無垢の化物⑥
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#声劇
兎角です。
ギンと白の物語はここで終わり。
ハッピーエンドに終わせられなくて、ごめんね。
愛を知る化物は、何を思うのか。
【配役】
●ギン
◯白
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●シロはどんどん人間ではなくなっていく。
シロは…私を好いていると言ってくれた。
このままだとシロは…森の一部になってしまう。
◯ギン様…?
●シロ…起きていたのか?
◯いえ、今起きたところです。
今、ご飯の準備を…
●その足で動けると思っているのか??
◯あ…そうでしたね…私。
今、足が木になってたんですよね。
●白…このままだと君は森の一部になってしまう。
それは…僕も嫌だ。
◯ギン…様?
●君を森に取られるくらいなら…。
僕は…君を…!!
◯いい…ですよ。
ギン様が何をするかわかりませんが…ギン様がしたい事…なんですよね。
●し…シロ…!!
うぉ…うおおおおおお!!
◯ギン様が私の腕だった何かと足だった何かを引き裂く。
痛みはない。
●シロの身体を引き裂く。
死なせはしない。
◯ギン様が…黒い涙を流して。
私を食べる。
●これで…君は森の一部にならない。
僕と一つになる。
◯ギン様の牙が私の首を突き刺す。
●シロの頭を飲み込む。
シロは……喋らなくなったが、心は一緒。
◯ギン様と常に一緒。
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