山芽吹鬼 【和風台本】【朗読】【和風】

山芽吹鬼『コラボ者様』 台本：宇迦 ﾘｸｴｽﾄ：△様

『死のうにも死ねぬ、他者を生かす妖』 ども皆さん おはこんばんにちはぁ 宇迦です⛩🌾 数日前に みすみさんからリクエスト頂いていた台本が出来上がりましたので投稿させて頂きます🍁🍂 大まかな内容のリクエストとしては 主人公は、他の者から忌み嫌われている しかし、他者を癒す能力を持った妖 というものでした( ᐛ ) 既存の妖には居ないタイプだったので話を創るのにかなり苦戦しました(でも楽しかった) なので今回の台本は完全創作オリジナル妖です⛩🌱🌾 宜しければ皆さんにも読んで頂けたら嬉しいです( ᐛ )و そして みすみさんリクエストありがとうございました！ 🌾いつもの如く文章量ギチギチです🌾 🍁コラボの際は拍手かコメントお願いします🍁 以下、台本です📖 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ----------------------------- ある日、父上は一族における禁忌(きんき)を犯した。 父上がこの山を統(す)べていた頃 そこは妖の桃源郷と呼べるものだった。 春は新緑を咲かせ 夏は木陰(こかげ)を作り 秋は山里(やまさと)に豊富な実(みの)りを授けた 全ての生命を再生させ、治癒する妖。 人間は私らを『山芽吹鬼』(やまめぶき)と呼び、 山神として奉(たてまつ)った。 しかし、その桃源郷は一夜にして灰となって消える。 煉獄(れんごく)の鬼が 領地戦(りょうちいくさ)を仕掛けてきた。 戦(いくさ)を好まぬ父上は、 攻めいられようと他山(たやま)の鬼に手を出そうとはしなかった。 しかし煉獄は山の妖たちを皆殺しにすると言い放ち、 次々と血に染めあげた。 父上は 煉獄の鬼を殺した。 山芽吹鬼において「殺」(さつ)は禁忌。 生を循環させるのが私らの背負う定め。 以来、 山芽吹鬼は山中の妖から忌み嫌われるようになった。 私が歩いた後の枯れ草が緑を取り戻そうと 血を流した妖の傷が私によって癒えようと 失った山芽吹鬼の信仰は戻らない。 そうして幾年(いくとし)過ぎようと 山の命の循環は私が行ってしまう。 死のうにも死ねぬ妖。 それが私。 ----------------------------- #Flower #熱帯魚の涙 #声劇台本 #和風台本 #創作台本 #オリジナル #朗読台本 #和風 #声劇 #朗読 #台本 #声劇民と繋がりたい #コラボ歓迎