【ソロ声劇】私の世界崩壊
【依頼者】RENNKA氏【執筆】兎角ゆず
【ソロ声劇】私の世界崩壊
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精一杯の勇気を振り絞り、私は彼に告白をした。
彼は私にとっての太陽であり、月であり、世界だった。
しかし、私の思いは届かず、太陽は死に、月は砕け、世界は……崩壊した。
彼は私のことを友達から恋人に見る事はできないと言った。
どうして?どうして私の心を見てくれないの?
私もよ。確かに友達だと思っていたわ。
だけど気づいてしまった。あなたが好きだって。恋に落ちていたと気づいてしまった。
私の世界は音を立てて崩れていくが、まだ完全ではない。
崩壊は続いている。だけど、彼なら止められる。
だって死んだとはいえ、太陽。
砕けたとはいえ、月。
私はまだ諦められない。このずきずきする思いを捨てたくないのだから。
だって、そうでしょ?
振られたからって新しい恋がすぐできるわけない。
完全に崩壊するのは諦めた時だけ。
だから…私は絶対に諦めない。諦めたくない。
何度でも、そう何度でも私の思いを彼に届ける。
彼が私を友達から恋人と思ってくれるその日まで…。
だから私は笑う。心を押し殺して、笑ってやるんだ。
でも、何故だろう、笑っているのに。
涙が溢れ、嗚咽がするのは…。
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