【声劇台本】手向けるならば

☆「コラボ者さま」+★「コラボ者さま」+台本 ひすい

久しぶりに人が死ぬ台本を書いた気がします。 趣味全開なので演じづらいところもあると思いますが、よしなに。シリーズで書きたくて一年ほど寝かせてました。 戦乱極まる日の本。最上義光は安房(現在の千葉県)の山奥で隠居生活を満喫していた切れ者を恐れ、また居を共にする陰の跡目息子をも手に入れんとしました。 図られ最愛の人を手にかけなければいけなくなった主人公に名軍師は何を遺すのか。 ★一人称「私(わたし)」 名の知れた元軍師。犠牲を厭わない新しい君主について行けず隠居生活をしている。 育ての親であり☆のことを家族や伴侶のように愛している。 男女どちらでも演じてください。 ☆一人称「俺」男 忍びの里の生まれだが、跡目争いに巻き込まれ幼い頃に殺されかけたところを★に命を救われる。持って生まれた戦闘センスと身体能力が高い。師弟でありながら年の離れた兄弟のように慕い、ずっと一緒に生きていくと思っていた。☆が元軍師であることは知らなかった。 ------------------------------ ★「いつかは避けて通れぬと思ってはいたが…、」 ★歪む眼(まなこ)は今にも泣き出しそうだった。 ☆「いつもアンタは甘いんだ…！！！ アンタの甘さが俺をこんなにしたんだ！！！」 ☆流れる血の赤が雨に流れて綺麗だなんて。 ☆寒がりのアンタがこんなとこにいちゃいけないと、いつもの文句が口をつくまえに。 ★死の冷たさが背を伝おうとも私は凍えないだろう。お前がかけてくれた羽織りのぬくもりを、私は覚えている。 ★「ハハ…、はぁ…。 なぁ、私が死んだ後も自分を責めるなよ。ずっとそうやって、私を責め続けろ」 ☆「な、に…言って…」 (被せるように) ★「お前の優しさはお前を殺す。ならば、それを怒りに変えて私を切れ。平定(へいてい)の世がくるまでその優しさを、隠せ」 ☆「…ッ！！！アンタのその甘さが俺は…きら、い…だ…」 ★「ありがとう。私はお前のことを、愛している」 ☆「……知ってる。そうやって笑って俺を置いていくアンタを、俺は、」 ------------------------------ お借りしたBGM「雨の旅人」 ↓和風台本まとめ↓ https://nana-music.com/playlists/2141579 #和風台本 #2人声劇 #切ない #悲しい #切ないbgm