贖罪
声劇
贖罪
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殺人鬼には、一人だけ親友と呼べる人間がいた。それだけのお話。
僕の過去作、殺人鬼https://nana-music.com/sounds/0305ec13 の番外編みたいなー
そんな感じにー、読んでくれるとー嬉しいーです?
素晴らしいBGMに感謝!
https://nana-music.com/sounds/050cdfe5
台詞
知っていたさ。君が何者で、何をしているかなんて。
それでも、信じていたかった。
君のしていること、全て見て見ぬ振りをするだけでよかったんだ。
君とは随分長い付き合いだ。
喜怒哀楽をたくさん共有したし、
君といると楽しかった。
それでも。
君は僕の世界で唯一の親友で
それ以上でも、それ以下でもない。
だから、もう終わりにしよう。
もうこんなことは今日だけにしよう。
君と僕はただの親友で。
こんなことをする資格なんて僕にはないのかもしれないけど。
それでも、もう君にそんなことをさせるくらいなら。
僕の全てをかけるよ。
命も、何もかも全部。君が止まるためなら。
それで、例え君を殺してしまうことになっても。
さぁ、おいで。殺人鬼。
僕は君の親友で、殺すべき人間だ。
僕を殺せ。君にできるなら、殺してみせろ!
僕は君を止める。僕の命で君を止められるなら、僕の命なんて安いものさ!
その腰のナイフは飾りかい?
一体そのナイフで何人殺した?僕は一体何人見捨てたんだい?!
僕と君は人殺しだ。人殺し同士殺しあう。
殺人鬼には、お似合いの最後だ!
あははは……さようなら、僕の親友。
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