【朗読台本】ぼくの秘密【前編】
台本:壬音 声:ど素人
【朗読台本】ぼくの秘密【前編】
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滑舌が死亡してます((
台本が好みにどストレートだったもので…
こういうメルヘン(?)チックなの良いですよね…
台本(コピペ)
ぼくには、誰にも言えない秘密がある。
その日もぼくは、大嫌いな尻尾をしょんぼり下げながら、
学校からの帰り道を、一人でとぼとぼ歩いていた。
学校に行くと毎日、お父さんゆずりのカギ尻尾をからかわれる。
こんな尻尾なんて無ければ良いと、ぼくはいつも思っていた。
裏路地を通りがかった時、いかにも怪しいおじさんが声をかけてきた。
いつもなら絶対に相手にしないのに、その日のぼくは、何となく立ち止まってしまった。
「しけたツラの少年にプレゼントだ」
おじさんはボタンのついた小さな箱を差し出すと、にやついた声でこう言った。
「このボタンを押すと、君が消えて欲しいと強く願ったものは『なかったこと』になるだろう」
馬鹿馬鹿しい。どうせただのガラクタだ。
そう思いながらも、ぼくはそれを持ち帰ってしまった。
苛立ちにまかせて叫びながら、ぼくはボタンを叩きつけるように押した。
「人間に尻尾なんて無ければ良かったのに!!」
何も起きないと思っていた。
次の朝までは。
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