【短編小説】ハロウィンパーティー ⑪
朗読者(お名前)BGM(Guardian)台本(古畑 時雄)
【短編小説】ハロウィンパーティー ⑪
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【短編小説】ハロウィンパーティー①
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【短編小説】ハロウィンパーティー②
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【短編小説】ハロウィンパーティー③
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【短編小説】ハロウィンパーティー④
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【短編小説】ハロウィンパーティー⑤
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【短編小説】ハロウィンパーティー⑥
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【短編小説】ハロウィンパーティー⑦
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【短編小説】ハロウィンパーティー⑧
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【短編小説】ハロウィンパーティー⑨
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【短編小説】ハロウィンパーティー⑩
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【短編小説】ハロウィンパーティー⑫
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【短編小説】ハロウィンパーティー⑬
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【短編小説】ハロウィンパーティー⑭
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【短編小説】ハロウィンパーティー⑮「最終回」
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【短編小説】ハロウィンパーティー ⑪
文化祭の当日、私のクラスは『アルプスの少女ハイジ』の劇を演じていた。そして劇も中盤から後半へと差し掛かったのだ。
クララ役のサトミがハイジとハイジのおじいさんの家に訪れた。そこで私とサトミは、こんな会話を交わした。
「皆んなが、立てって、立てって」「わたしは立てないの…」
こうクララ役のサトミが言うと、ハイジ役の私はこう言ったのだ。
「クララのバカっ!」「何よ意気地なし、ひとりで立てないのを足のせいにして」「そんなんじゃ、一生立てないわ…」
こんなアニメの名シーンを私とサトミが演じると、会場の観客も『アルプスの少女ハイジ』のアニメを思い起こし固唾を呑んで見守った。
そして私は最後まで、主役で有るハイジ役を演りきったのだった。私が思っていた以上にクラス代表の田中や担任の若林も、一生懸命に演じてくれた。
自分が今まで抱いて居たわだかまりから解放され、とても晴れやかな気分で最後の舞台挨拶をしたのだ。
勿論、主役で有る私には会場から一番盛大な拍手と喝采が沸き起こり、私はこんな風に思った。
「自分を支えてくれる仲間が居たから」「そして会場に足を運んでくださった観客の皆さんが居たから…」
私のこの気持ちは紛れもなく本心で、自分は今までハイジではなくクララだったんだと、この時に思ったのだ。
そして私のクラスは文化祭の劇の部門で、惜しくも準優勝に終わったのだった。会場に足を運んだ多くのお客さんが、満足そうな顔をして会場を後にしたのであった。
つづく…
【nana短編小説】ハロウィンパーティー①〜⑮完結済(朗読劇)
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【nana短編小説】夏祭り①〜⑮完結済(朗読劇)
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【作家】
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