声劇 疾風の刀
台本:あいざわ 読み手:青藍
声劇 疾風の刀
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台本↓
こんばんは。夜分遅くにすみませんね。
もしかして、
これからアジトへ帰るご予定でしたか?
それならばすみません。ちょっとお時間頂きますね。
そんな血塗ろな格好で....一体何人その手にかけたのか。
ああ...やはり。
こんな弱そうな僕の事なんて余裕だと、
そう思っていらっしゃるようですね。
でも、残念でした。
僕はお前達に殺されるつもりは毛頭ありません。
....お前達に妹を殺されてから半年間、
僕は死に物狂いで修行を積(つ)みました。
そしていつしか僕は、
「疾風(しっぷう)の刀を持つ武士」だと、
そう噂されるようになりました。
...今更気づいて逃げたって無駄ですよ。
疾風の如きこの速さで、
お前達は手も足も出ないでしょうから。
それに、人の話は最後まで聞くものです。
...まあ、お前達には少し感謝しているんです。
お前達という憎い存在がいなければ、
僕はこんなに強くなれませんでしたから。
....お前ら馬鹿か。だからって逃がすわけねぇだろ。
さぁ、死んでしまいなさい。
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