腕の中で(声劇)
朗読者:ここいち
腕の中で(声劇)
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〜台詞〜
主は申したな……いつかこの月夜の下で酒を酌み交わしたいと……もはや……それも叶わぬ夢だ……
……泣くでない……いつかはこうなると思っていた……
ワシは……主に出会えて……誠に嬉しかった…………見てみよ……斬るしか出来んかったワシが…………主のおかげで誰かを守るために……この刀を振るうことが出来たのだ……それだけで充分だ……
……もう何も望まぬ……これ以上望めば……揺らいでしまう……
主と過ごした毎日は……楽しかった……人を斬っていた時より、遥かにだ……
ワシは……最期に人として……逝ける……主のおかけだ……
……ありがとう…………ワシを人にしてくれて……人として……見送ってくれて…………
礼を言う……
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