【声劇/予告風】紡錘形の記憶売り
シスター:名前 神父:名前
【声劇/予告風】紡錘形の記憶売り
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思い出したいと思う。
自分と大切な人のために。
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忘れられない光景がある。
それは紡錘形(ボウスイケイ)から
始まる。
❤︎「いらっしゃっい。私の店へ」
そこは、
記憶を売る店。
❤︎「思い出したい記憶をお売りしますよ。
代償はそう…あなたの大事な瞳を
1つください」
目のないシスターが店主。
見えぬ瞳でそっと触れる紡錘形。
❤︎「かつて、ここには神がいました。
もう砂になってしまったけれど」
紡錘形の上下が入れ替われば、
シスターは神父へ変わる。
♠︎「不思議だと思うでしょう。けれど、
記憶というものはこのように
単純なものなんですよ」
熱くなる瞳に手をかざして、
頭の中で繰り返して。
「「求める以上、代償は確かに存在する」」
得たものは秘密。
強かな紡錘形の残り香にだけ、
囁くことができる。
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