【短編小説】夏祭り ⑨
朗読者(お名前)BGM(夏柑♪)台本(古畑 時雄)
【短編小説】夏祭り ⑨
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【短編小説】夏祭り ①
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【短編小説】夏祭り ②
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【短編小説】夏祭り ③
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【短編小説】夏祭り ④
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【短編小説】夏祭り ⑤
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【短編小説】夏祭り ⑥
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【短編小説】夏祭り ⑦
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【短編小説】夏祭り ⑧
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【短編小説】夏祭り ⑩
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【短編小説】夏祭り ⑪
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【短編小説】夏祭り ⑫
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【短編小説】夏祭り ⑬
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【短編小説】夏祭り ⑭
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【短編小説】夏祭り ⑮「最終回」
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【短編小説】夏祭り ⑨
ユウタからの『LINE』を受け取った僕は、サツキと一緒にユウタが待つ一本杉へと向かった。その途中、僕はサツキが自分の事をどう思って居るのか、とても気になったのだ。
そしてこんな言葉をサツキに投げ掛けた。
「サツキ…」「金魚すくいの屋台で、おじさんに言った言葉、覚えてるか…?」
こう僕がサツキに向かって言うと、サツキは何の躊躇(ためら)いもなくこう答えたのだ。
「ええぇ…」
すると僕は、恐るおそるこう切り出した。
「ええぇ、て…」「それは幼馴染って事かなぁ…それとも、ひとりの男性としてデートしてるって意味かなぁ…?」
こんな言葉が僕の口から出て来たのだ。自分でも不思議なくらい、この言葉がすんなり出て来た。するとその言葉を聴いたサツキは少し間を置いて、こう答えたのだ。
「ハヤトくん、幼馴染なんだから」「わたしの気持ち、わかるでしょ…」
サツキは僕に向かってこう言った。この時の僕の気持ちは複雑だった。それはサツキに対する自分の気持ちが、自分でもハッキリとはわからなかったからだ。
しかしサツキと一緒に居ると昔の頃のように、素直に自分を出せるのは間違いない。こうしてふたりは、一本杉がある八代神社の階段を登って行ったのであった。
つづく…
【nana短編小説】夏祭り①〜⑮完結済(朗読劇)
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【作家】
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