声劇 掛け合い 花魁物語 〜浮世の狭間〜コラボ募集
『時雨』: 「常盤太夫」:真宵猫 台本: 猫 サウンド:okaki様
声劇 掛け合い 花魁物語 〜浮世の狭間〜コラボ募集
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#猫台本
「禿(かむろ)…おてきの名前は今日から時雨(しぐれ)…
おてきが身を置くこの世界は…鮮やかで華やぐ世界でありんすが…哀しみも苦しみも…多い世界でありんす。だからこそおてきの力に変えるでなんし…わかりんしたか?」
『ねえさま…うちは…売られたのでしょ…
うちにもう帰る場所はない…』
「時雨…芸も容姿も磨いて…全てを手にいれるのでありんす。ここは生易しい世界ではないのでありんすぇ…」
『ねえさま…うちは…自分に負けんせん…』
「ふふふ…時雨…とてもよい顔でありんす」
『常盤太夫。前田様が揚屋でお待ちでありんす』
「時雨…あちきの付人は今日で終わりでありんす…
前田のぬし様に時雨の新造からの水揚げをお願いしておきやんした」
『ねえ様!!!うちは…うちは…』
「時雨…這い上がるのでなんし…あちきがしてあげれるのはここまで…」
『常盤太夫…わっちは…必ず…太夫のところまで這い上がって…みせるでありんす…』
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禿(かむろ)8歳から12.13歳あたりの遊郭に売られた童子
新造(しんぞ・しんぞう)水揚げがまだ済んでない見習い遊女
水揚げ(みずあげ)遊女が初めて客をとること。この時に既に未来の地位が決まっていたりする事が多かった。
揚屋(あげや)
太夫を読んで遊ぶ場所
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