自作怪談「ろうそく」#4
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自作怪談「ろうそく」#4
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とあるvtuberさん達がやっていた百物語に影響されて書きました。ギリギリで焦った…
#怪談 #季節外れの百物語
本文
時刻は午後十二時頃、暗くもないのになぜ?と思いましたが、せっかく与えられたチャンスと思い、素直に言うことを聞くことにしました。
ほこらに向かうまでの道のりは、ひときわ変わっていました。入り口の鳥居にはお札が貼られ、そこにもまた、おびただしい量の火のついたろうそくが置かれていました。私は気味悪がりながらも、そのろうそくから火を借りて、自分の手のろうそくに火をつけると、ろうそくが一本もない山道を進んでいきました。
森の中は非常に静かで、神秘的な雰囲気をまとっていました。真っ昼間なのに人間の声は聞こえず、聞こえるのは木々の葉が擦れる音のみ。
たった一人の私は、そんな雰囲気の中、なぜろうそくを渡されたのか、理由を考えていました。
時刻は昼、視界が悪いわけでもない。火が必要なほどの獣道でもない。考えれば考えるほど、ろうそくが必要な理由がますます分からない。
ただ、「絶対に火を守っていけ」と、出発の時に口うるさく言われたので、火だけに注意してほこらまでの道を進んでいきました。
続く…
使用楽曲
謀略の間
月夜のオートマタ オルゴールVer
提供元:H/MIX GALLERY ; リンク(http://www.hmix.net/)
効果音素材
木の葉擦れ音
提供元:ポケットサウンド
URL:https://pocket-se.info/
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