みんな消えていく世界【作成中】
台本:針と糸とハサミ ①ゆきじ②みこと③有栖川藍菜④はのん
みんな消えていく世界【作成中】
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北極星というユニットのものなので、聞くのも覗くのも禁止
登場人物
①ゆきじ
②みこと(男っぽめ)
③有栖川藍菜
④はのん
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①
ある村には、秋の終わり頃、ハロウィンという日があった。
この日は、顔の形にした野菜を被ると消えてしまう、という言い伝えがあった。
しかし、誰一人として本気にする物はなく、ただの祭と化していた。
②
ある年のハロウィンで、カボチャを被った一人の女の子が消えた。
みんな上を下への大騒ぎ。
村人総出で探したが、何日経っても見つからなかった。
③
気がつくと、次の年のハロウィンがやって来た。一人がこんなことを言い出した。
④
「ハロウィンの日にカボチャを被った人は世界から消える」
③
カボチャを被った村人は誰一人としていなかった。
①
十年後。
④
「嫌いなやつにはハロウィンの日にカボチャを被せる」
③
カボチャを持たない者はいなかった。
①
百年後。
④
「世界から消えたくなったらハロウィンの日にカボチャを被る」
③
カボチャを持たない者はいなかった。
④
みんな突然いなくなる。
みんな誰かがいなくなることに、だんだん慣れてくる世界。
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とある村に伝わるハロウィンの日の話。
ハロウィンの日、一人の女の子が消えた。その年から、あることが言い伝えられた。年月が経つにつれて、その言い伝えは形を変えていく。
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