夢
異譚 刀剣乱舞
夢
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#異譚刀剣乱舞
第3幕「夢」
山姥切:ぐ…う…っ!?
飛び起きる山姥切
辺りを見回せば、手入れ部屋の布団の中である
山姥切:ここ、は…本丸…?無事に帰還出来たのか……?
山伏が桶を持って入ってくる
山伏:おお兄弟!目を覚ましたか。傷はもう治ったであるか?
山姥切:兄弟……?良かった、兄弟もちゃんと手入れを受けたんだな…
山伏:うむ、拙僧は中傷であった故、兄弟よりも早く手入れ部屋を出ることが出来た。他の者も皆、既に手入れ部屋を出ている。心配していたぞ、動けるのならば声をかけて…
山姥切:(遮って)中傷…?
山伏:む?うむ。兄弟達と合流した後は、皆で力を合わせられた。だが兄弟、もうあんな無茶はするのではないぞ。
山姥切:無茶……?
山伏:惚けるな。小夜殿を庇って重傷を負ったであろう。覚えていないとは言わせんぞ。
山姥切:…いや、…その……
山伏:…兄弟?
山姥切:…すまない、兄弟……少し、外の空気を吸いたい。
山伏:……?無理はするでないぞ。
山姥切、フラフラと部屋を出る
(山伏は捌ける)
山姥切:…どういうことだ?確かあの時、俺以外が全員やられてしまって、俺は、何も出来なくて…小夜を庇うことも、出来なかった筈だ。…他の奴らは何処にいる、確かめに、行かないと…
覚束無い足取りで退場
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