宮寺さんへ
神原零
宮寺さんへ
- 25
- 0
- 0
真っ白で光あふれる世界で。
酷く擦れて悲しそうな、
宮寺さんの歌が、聞こえたんだ。
その声があまりにもつらそうで、哀しそうで。
カミサマが俺に、少しだけ歌う時間をくれました。
この歌が、少しでも、
宮寺さんの悲しみを癒してくれるなら。
届いて欲しい…少し恥ずかしいけれど、…そう願わずにいられません。
宮寺さん。
君の歌は、行かないでを繰り返す、寂しい歌。
宮寺さんを悲しませてしまった俺は、
本当に最低・最悪・大馬鹿者。
だから、忘れて欲しい。
宮寺さんを苦しませる俺なんか、忘れてやって。
………でも、こんな事を云ったら、
君は怒るんだろうな。
何言ってるの零くん、
忘れるわけないじゃない、って。
だからあえて言うよ。
忘れなくてもいい。
たまには、馬鹿な俺の事を、思い出してやって。
だけど泣かないで。
俺は見えないかもしれないけど、
宮寺さんの傍にいるよ。
ね、
泣かないで。
―――顔を上げて。
>>>https://nana-music.com/sounds/0503795c
Comment
No Comments Yet.