【声劇/和風】魔羅の鬼
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【声劇/和風】魔羅の鬼
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月が雲に隠れる時、
魔羅(マラ)の鬼ら、
目覚める。
欲満たすこと、すなわち
生きること。
食べられぬよう息を殺すのは、
人も動物も同じである。
★「生まれた意味を問おうとしようか」
♦︎「それは意味無きこと」
誰も答えられぬ問いに、
正も不もない。
★「頭がついているだけの
能無しになるのはごめんだ。
ここは自由だけが取り柄の場所だからな」
支配されることに甘んじるのか。
自由を掴み取るのか。
試されるのは勇気ではない。
確固たる意志である。
♦︎「恐ろしくて堪らない。
でもそれは、生きるために
必要なことである」
★「逆うこと望む。
弱き者、生きては行けぬ国にゆえ」
♦︎「恨まれ、恨まれ。
血で染まる眼(まなこ)に
血は映らぬ」
正しき道。分からずとも、
戻ること叶わず。
魔羅の鬼、戦うこと致し方なし。
敵(かな)わぬ刀が錆(さ)びれば、
勝敗決する。
「「鬼ゆえに、短かき夢すら見れぬ。されど、望む。
己の腹が満ち足りゆくことを」」
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