【声劇/予告風】地獄太夫

地獄太夫:もこ 男：ゆっきん

久しぶりの声劇 ★ゆっきんさん ❤︎もこ🚺 ︎「ここ吉原では命を売るのでありんすよ」 提灯と赤い鉄格子、 人々の欲望で賑わう場所、吉原。 そこには、地獄太夫と呼ばれる女がいた。 ★「綺麗な女だ。 浮世の女なんてお前さんの前では霞むな」 ❤︎「今宵、わっちは主様に身を捧げるでありんす。 されど、わっちは主様のことが嫌いでございんす」 男は女を抱く。 それは心のためか、 身体のためか。 ★「お前さんは、この吉原から…」 ❤︎「愛していんすよ。 ここ吉原に生きるどうしようもない人間たちを。 後生だからその続きはあのお月様に隠しておくれ」 女は何のために地獄として生きるのか。 赤い鉄格子の奥で女はいつも 笑顔を見せない。 ❤︎「売れなくても良いのでありんす。 わっちの想いはまだ他のとこに…」 握るかんざしがシャランと鳴れば、 女の瞳に吉原は写らない。 ★「この手をとっておくれ」 男と女。 欲情する帳(とばり)には、 吐息しか残らない。 ❤︎「わっちを連れ出しておくんなまし…」 飲み込む言葉で窒息しそうになる前に…。