【掛け合い声劇】少女が笑えば猫が泣く
兎角ゆず
【掛け合い声劇】少女が笑えば猫が泣く
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兎角です。
猫っていいですよね。仕事もないし、毎日ダラダラできるんですから。
でもね。飼い猫は本当に自由なのでしょうか?
【配役】
●少女
○猫
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●猫はいいなぁ。
学校行かなくて良いし、何もしなくていい。
○じゃあ、変わってみるかい?
●・・・猫がしゃべった。夢?
○お嬢ちゃんの中では夢なのかもしれないし、もしかしたら吾輩の夢なのかもしれない。
●ごめん。何言ってるのかわからない。
○お嬢ちゃんが猫になる夢なのか、それとも。吾輩が人間になりたい夢なのか。そのどちらかさ。
●余計わかんないんだけど。
ようは私の夢ってことね。
○お嬢ちゃんがそう思い込みたいならそうするといい。
じゃあ始めるよ。
●あれ…なんだか眠くなって…。
○んん?私の身体、縮んだ?
●それが吾輩の見ていた景色さ。
お嬢ちゃん。
○ん?んん?私、猫になってるの??
●迷うごとなき猫の姿だな。
○猫ってこんな感じなんだー。
じゃあ、もう飽きたし身体返して。
●何を言っているんだい?
ここは夢だけど、夢ではない。入れ替わりは現実なのだよ。
○…は?じゃあ私はどうやったら元の姿に戻れるのよ??
●さぁ、吾輩は元の姿に戻る気はないからなぁ…。
その身体が死ねば…もしかしたら。
○死ぬって…自殺しろってこと?
●簡単さ。
ただ、猫の魂は9つあってな。お嬢ちゃんは9回死ねる覚悟はあるかい?
無理だろ?だったらそこで泣いてなさい。
いや、猫のようににゃーにゃー鳴いていなさい。
(邪悪な笑い)
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- 星月 みなみ🌟お借りしました(*´◒`*)