【声劇】宵色の恋情
台本:日向なつ 朗読:
【声劇】宵色の恋情
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『夏の夜は若い恋情とよく似ている』
適当な事をつらつら喋って最後に歩いて去っていくだけの雰囲気台本です。
それっぽく語ってますが早口言葉くらいの気持ちでお気軽に読んでみてください。
タイトルは「よいいろのれんじょう」と読みますが何言ってるのかは不明です。
追記:序盤のBGM音量大きめです。すみません。
#声劇 #声劇台本 #コラボ待ち #コラボ歓迎 #コラボ #朗読 #拍手返します
その他の台本はこちら→ https://nana-music.com/playlists/2567338
日向なつの喋ったやつ→まだ
【台本】
(風鈴の音)
ーー風鈴が鳴いている。
(曲入り)
蝉時雨(せみしぐれ)の昼間、涼しげな音色が宵の空にはどこか寂しくなるのは何故だろう。
夏の夜。今日もどこかの空には花火が咲いているのか、どこかの土には泣き疲れた蝉が抜け殻のように死んでいるのだろうか。
(花火の音)
莫迦(ばか)に成るほど夜は虚しく美しい。遠い空の花火を見上げ、足元に転がる生涯を蹴り捨てる。やれ綺麗だと歓声を上げ、そうでないものは見向きもせずに忘れてゆく。
身勝手で単純で、純粋な理想主義。
それはきっと、誰も彼も変わらない。
宵の悲しみはどこか人の心と通じていた。
(水の音)
そういえば去年の夏、貰った絵葉書を私は何処へ仕舞っただろう。
淡い色の紙を金魚が泳ぎ、差出人の彼女はいつからか見知らぬ苗字になっていた。
互いの顔も思い出せない、きっと彼女も何一つ覚えていない。返事も出さずおいた葉書はきっと花火の燃え殻だった。
(鈴の音)
懐かしく思うべきだったのか、私はあの絵葉書を。見知らぬものに成り果てた、顔も思い出せない誰かの幸福を。
いいや違う、何故ならあれはこの夜だ。長い陽(ひ)の後、いつからか訪れる宵(よい)。
得てしてこの世は無情なものだ。まるで宵に似た恋のように。
(足音遠ざかる)
「追想・宵色の恋情」
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music;煉獄庭園(http://www.rengoku-teien.com/) 様より『夏夜-kaya-』
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Comment
6commnets
- もも猫(低音ボイス練習中)素敵な台本お借りさせて頂きました。ありがとうございます。
- 悠お借りしました🙏
- さくつくん🐼🍟お借りしました! ありがとうございました🙇🏻♀️
- SHINKUNお借りしました😊✨
- マシモ@Maお借りしました!!!念願!!!!
- ゆっこちゃんお借りしますね