お菓子の家
凪(なぎ)
お菓子の家
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自分で読みました!良かったらこっちも聴いてやってください!m(_ _)m
この話のフルバージョン載せとくので暇な人は見てみてください!
(僕の村には絶対に食べてはいけないお菓子の伝承がある。そのお菓子は食べると何か大事なものをなくしてしまうらしい。)
…へーこの村の奥にこんな大きなお屋敷あったんだー、今度ヘレナも連れてきてあげよう!!
(ヘレナは僕の幼馴染で僕は密かに好意を寄せてるんだけど全然気づいてくれない…)
あれ、よく見たらこのお屋敷全部お菓子でできてる!!誰も住んでないのかな…?
少しくらいなら食べても怒られないよね!
もぐもぐ…あれ、そういえば村に何かいい伝えがあったような…。忘れちゃった!まぁ、その程度のことだったんでしょ
あーお腹いっぱい!!おいしかったぁー今度はあの子も連れてきてあげよう!
…あれ?あの子って誰だっけ?
おかしいぞ!?いくら思い出そうとしても頭に靄がかかったみたいでまったく思い出せない…。
ここに来る前までは絶対に覚えていた筈なんだその筈なんだ!!…とりあえず村に帰ろう。
お母さん)ゼシル!!どこ行ってたの!?
お母さん、村の奥に大きなお屋敷があってそこで…あれ?僕何してたんだっけ?
お母さん)何おかしなこといってるの?村の奥にはお屋敷なんて無いわよ!早くご飯食べちゃいなさい。
早くしないと冷めちゃうわ。
わかったよ、お母さん…ねぇ、お母さん。僕と仲のいい子がいた気がするんだけど思い出せないんだ。お母さん知らない?
お母さん)仲のいい子?さぁ、ゼシルと仲のいい子なんて家の犬のミールくらいでしょう?
そう…
ねぇ、ミール僕何か大切なことを忘れてる気がするんだ。ミールは何か知らないかい?って、犬にこんなこと聞いてどうすんだ。
ちょっとミール待ってよ!どこ行くの?ミールってば!!
はぁはぁ、ここって…ヘレナ・モンベルンの家…ヘレナ…ヘレナ!!そうだヘレナだ!僕の大切な人僕が大好きな人!僕今まで探していた人!
おい!ヘレナ!僕だ!ゼシルだよ!村の奥に大きなお屋敷があったんだ一緒に…。いないのかい?おーい!ヘレナー!
待てよ。おかしい、何でお母さんはヘレナの事を覚えていなかったんだ。あんなに小さいときから遊んでたのに。
まさか…
おじさん!ヘレナ・モンベルンを覚えていますか?薬屋の隣の。
おじさん)さぁ聞いたことのない名だな
神父様!ヘレナ・モンベルンを覚えていますか!よく僕と一緒にここへ遊びにきた!
神父)知らないな〜君は第一1人でここへ来ていたじゃないか?
おかしい、こんなのおかしいよ…僕以外みんなヘレナの事を忘れてる。どうして、どうしてこんな事に…あのお屋敷に行ってからだ。あそこに行ったあとからみんなからヘレナの記憶が無くなった。なんで、どうしてだ!
あれ、そういえばまだ何か忘れている気が…
伝承!村の伝承だ!あった筈なのに覚えてない…
そういえば教会に村の掟についてかいた本があった筈。
神父様!村の教本を貸してください!
神父)構わないが、君が読んでも面白いようなことは書いてないぞ?
いいんです!
確かこの本に…あった!この村のならずのお菓子は食べてはいけない。食べれば大切なものを失う…。
僕のせいだ…。僕のせいでヘレナがこの世から消えてしまった…
何か、何か方法は!
!?このページ、不自然にここだけ真っ白だ、何だこれ火炙りの魔女の絵?この部分を炙ればいいのか?
これは!?魔女の呪いを解く方法?(魔女の呪いを解くためにはその隠れ家を焼く他ない、魔女狩りから逃れた魔女を火炙りの刑に。)
何これ…あの家を焼けってこと?そうすればヘレナは…。
あった、ここだ。この家を焼けばヘレナは帰ってきてくれる。
パチパチ(家を焼く音)…
お願いだヘレナ帰って来てくれ…。
ゼ…ル、ゼシル!
ヘレナ!戻ってくれたんだね!僕のせいで寂しい思いをさせてごめんね…もう君を独りにしないから…。
いいのよゼシルそれより早くこっちに来て!そこは寒くて辛いでしょ?2人でずっと一緒に暮らしましょう!こっちは凄く暖かいの。
うん、今いくよ待っててねヘレナ!
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