声劇台本「手と手」

● ○ ★ ☆ (作者：佐藤仁、テーマソング：「ピアノ⑬★」《伴奏者：rito様》)

「戦争と絆」 【ルール】 ▲雰囲気を壊すようなセリフ改変やアドリブはおやめ下さい。 ▲台本の引用添付はおやめ下さい。 ▲コラボする際、必ず「拍手とコメント」を送って下さい。また、テーマソングにも同様に拍手とコメントを送って下さいますよう、お願い致します。 テーマソング：「ピアノ⑬★」《伴奏者：rito様》 以下、台本 ●「『必ず戻ってきて。』涙に暮れるあなたの手を握り、そのまま戦地へ赴けば、どれほどよかったでしょう。 戦地から帰ってきたとき、その手が凍えるように冷たかったのは、あなたを孤独にさせた私への罰でしょうか。」 ○「『勝って帰るんだ』と、握手を交わした戦友たち。次々と変わり果てた姿となり、醜くも生き延びた私の腕を容易くすり抜けました。負けて初めて分かったのは、戦場に勝者などいないということでした。」 ★「花束を持ってお見舞いに来たとき、祖父は怯えた目をしてこちらを向いていました。 『助けてくれ！命だけはお許しを！ヘルプミー！』気がつくと、祖父の手を握っていました。祖父の中で、戦争はまだ終わってなかったのです。」 ☆「孫が生まれたという娘が、お盆に会いに来てくれました。小さな、か弱い孫の手に触れたその刹那、幼くして焼夷弾で命を落とした妹のことを思い出しました。今、手を握っているこの子の未来を、争いの火の手から守らなきゃいけない、そう誓ったのです。」 関連台本「背中」 https://nana-music.com/sounds/040be435 令和最初の終戦記念日。あなたは何を祈りますか？ 今回は、4人の語り部が戦争について語る形式の台本を執筆しました。中には、戦争を体験していない世代の方もいます。それも意識しながら演じると面白いかもしれません。 忘れられつつある戦争の記憶を、紡いでいる台本師さんがいらっしゃるということに気づいたとき、私は感動しました。nanaを通して、戦争を経験していない私たちが、戦争を語り合うきっかけになると嬉しいです。 今回の台本のテーマは「戦争と絆」です。戦争によって変容した絆。それをいかに結び直し、守り抜いていくか、考えていくときだと思うのです。 #声劇 #声劇台本 #コラボ用 #終戦 #終戦記念日 #語り部 #佐藤仁の脚本 #ピアノ #BGM