雷輝録音
--
雷輝録音
- 7
- 0
- 0
82
光「ただいま…」
神奈「光確保ー!」
真波「あいあいさー!」
樹里「あいあいさー!」
光「え!?なに!?」
足音
雷輝「一瞬で連れてかれた…」
悠馬「女の子ってほんと好きなんだね、こういう話。」
響也「ここですればいいのにな…連れて行く必要あるか?」
悠馬「それ、水野くんが聞きたいだけじゃ…」
響也「そうは言ってないだろ。そもそも1番聞きたいのは雷輝だろうし。」
雷輝「聞きたいけど聞きたくない!」
響也「どっちだよそれ…」
雷輝「だって光がbuioのあいつのこと好きって顔赤くして言ったら?俺耐えられない!」
88
樹里「buioってどんなとこ住んでるのかな?」
真波「コウモリがいるかもしれませんね。」
樹里「棺とかあるかな?」
真波「魔王が住んでたり?」
樹里「怖い魔法使いがいるかもしれない…」
雷輝「なあ、それネタ?本気?」
神奈「あの2人だから、どこまで本気かわかんないよね…。」
89
真波「吸血鬼とか……」
樹里「どうしよう真波ちゃん!私十字架なんて持ってないよ…」
真波「大丈夫です!私持ってますよ!」
あみ「そんなものいらないから。」
真波「あみちゃん!」
あみ「真波ちゃんのその馬鹿さは変わらないね。」
真波「馬鹿……」
蓮「全く…あなた達は我々buioのことをなんだと……吸血鬼も魔女もいません。」
樹里「よかった…」
雷輝「本気だ。本気だったよ樹里ちゃん。」
神奈「樹里はね…まあでも真波の方は、」
真波「よかったですね佐々木さん!私たち生きて帰れそうです!」
雷輝「真波の方は、なんだよ。」
神奈「真波の方も、本気だったね…」
響也「移動するか?」
蓮「ええ、そうしましょう。こちらへ。」
場面展開
あみ「連れてきた。」
響也「邪魔する。」
真波「………佐々木さん。」
樹里「うん、真波ちゃん。」
真波「普通でしたね!」
樹里「そうだね普通だね!」
悠馬「2人とも、何に感動してるの…」
真波「てっきり黒と赤のお家かと……」
響也「地獄でも想像してたのか?」
樹里「そんな感じ…」
霧夜「……俺の家を地獄と思われてたのは納得いかないけど、まぁいいや。
じゃあ説明しようか。
能力者が何かってところから。」
90(霧夜の説明内容はdmで)
神奈「自分で考えて動く兵器……」
悠馬「国の兵器として、監視されてたのか…。」
響也「……政府の中で、その計画を知ってる奴と知らない奴がいるんだな?」
霧夜「よく分かったね。そうだよ。」
響也「その話を信じるには、少し友好的すぎる人が約1名いたからな。」
神奈「斎藤さん?」
響也「ああ。」
霧夜「やっと、計画に関わってる人間を炙り出せた。時間稼ぎはもう充分だ。奴らを潰そう。俺らは国の武器なんかじゃない。奴らの思い通りにはさせない。だから、協力してくれ。」
光「前も言ったけど、私は勿論協力するよ。」
神奈「私も。人をなんだと思ってるの?政府の思い通りになんかさせない。」
樹里「兵器として、ってことは、私たちが戦争の火種になりかねないってことだよね…争いは嫌。協力させて?」
雷輝「協力するしかねえじゃん、そんなの。大人って汚えよな。」
悠馬「この能力を役立てたい。そう思ったことはあるけど、戦で役立てようとは思わないよ。もちろん協力するよ。」
響也「………」
神奈「響也?」
響也「いや、正直、話が突然すぎて…信じていいのかと悩んでしまう俺もいる。」
91
樹里「霧夜くんは大丈夫だよ。」
響也「樹里?」
樹里「私と植物さんを繋いでくれた人。そんな霧夜くんだから、私は霧夜くんを信じる。」
響也「そうか…わかった、信じる。
政府に保護されてるなんて思ってたが、違ったんだな。手元に置かれてただけだ。そんな裏のことも気づけないですごく情けない。霧夜、背負わせて悪かった。協力させてくれ。」
霧夜「勝手に1人で抱え込んでたんだから、謝る必要はないよ。政府に乗り込むのは明後日。それまで計画を練ろう。そっちで頭いいのは誰?」
悠馬「響也と月影さんじゃない?」
真波「風早くんもだと思うよ?」
霧夜「ならその3人。明日計画を練るつもりなんだ。協力してね。」
響也「わかった。」
光「あ、お兄ちゃん。それぞれの能力の詳細とか、本人から聞いといたほうがいいんじゃない?」
霧夜「そうだね…どこまでできるかっていうのは大事だし…」
雷輝「待て待て待て。光今のなんだよ?」
光「何が?」
雷輝「お兄ちゃんって!!」
霧夜「ああ、言い忘れてた。俺の名前は月影霧夜。光の双子の兄だよ。あとついでに言うと香時と光は付き合ってないから。これ大事だから。」
92
香時「そんな強調しなくてよくない?」
霧夜「よくない。」
雷輝「お兄ちゃん……お兄ちゃん…」
響也「そんなダメージ食らうか?」
樹里「恋バナしたのに嘘なの!?」
真波「ドキドキしたのに嘘なんですか!?」
神奈「あんな照れてたのに嘘なの!?」
光「ちょっ、声大きい!」
香時「光さん照れてたの?可愛い。」
霧夜「光に変な目向けないでくれる?」
香時「へえ?可愛くないってこと?」
霧夜「可愛いに決まってるだろバカなの?」
弥生「バカはどっちなんだろうね。」
蓮「どっちもでしょうね。」
るい「同意。クールキャラがどんどん剥がれてく…」
あみ「それもまた霧夜様なのである…」
るい「何それこわい。」
樹里「香時くん香時くん。ぶっちゃけ光ちゃんのことどう思ってるの…?」
真波「どう思ってるんですか?」
響也「どう思ってるんだ?」
司「1人増えたな…」
弥生「増えたねえ。」
司「恋バナ好きそうには見えなかったけどな。」
弥生「否定しながらそういうの好きなタイプかなあれは。」
香時「どうって、好きだよ?可愛いし。」
神奈「だって光!!」
光「知らないわよそんなの!」
香時「ふは、顔真っ赤。」
霧夜「今すごく香時に能力使いたくてたまんない…」
雷輝「奇遇だな…俺もだ。」
93
悠馬「話も済んだことだし、一旦僕らは寮に戻ろうか。」
響也「そうだな。明日俺と悠馬と光でまたここに来るよ。」
霧夜「ああ。玄関まで送るよ。」
樹里「香時くんばいばい。」
真波「またお話聞かせてくださいね。」
響也「応援してる。」
神奈「光をよろしくね?」
香時「うん、任されたよ。」
雷輝「任せねーよ!?」
霧夜「完全同意…って言いたいけど…何、君。兄の座狙ってるわけ?」
雷輝「狙うも何も兄貴みたいなもんだけど?」
霧夜「みたいな、でしょ?俺が兄貴なんだけど?」
雷輝「それは……っ、でも、光が小さい頃から一緒にいたの俺だし?俺が兄貴じゃね?」
霧夜「血縁的には赤の他人、だろ?」
雷輝「生みの親より育ての親、ってよく言うだろ?」
霧夜「親の話だろ?」
雷輝「兄も変わんねーし?あーあ、光の小さい頃の写真でも見せてやろうかと思ったのに、って痛ってぇ!!」
光「あんたらなんの喧嘩してんの!?すっごい恥ずかしいんだけど!?」
るい「ダサいよねえ。俺の父ちゃんパイロット!みたいな争い。」
弥生「もはや兄の座なのか父親の座なのかどっち狙ってんのか分かんなくなってきたわ。」
あみ「娘はやれん、のお父さんみたい…」
真波「そのお父さん2人ってしんどいですね…」
樹里「香時くんには是非頑張ってもらいたいね!」
神奈「応援したくなるよね。」
響也「恋は障害が多い方が燃えるから大丈夫だろ。」
悠馬「女子の中に自然と響也が混じってるんたもんなぁ…」
94
物音
真波「え?」
響也「じゃあまた明日な。」
霧夜「うん。」
真波「今何か……」
悠馬「土田さん?」
あみ「真波ちゃんも聞こえた?」
真波「うん。誰かいる。」
悠馬「土田さん、能力使える?」
真波「いけます!」
雷輝「どしたんだよ、そんなみんな真剣な顔して…」
悠馬「しっ!」
雷輝「はぁ…?」
真波「……っ揺れろ!」
能力音土
蓮「なんなんです!?」
弥生「一体どう言うつもりよ!」
男「くそ!!」
ガサガサ!
あみ「逃さない。」
能力音糸
司「5人いたな。なんだこいつら。」
蓮「3人取り逃がしましたね…」
樹里「でも2人は捕まえた。きっとこの人達から、」
霧夜「無駄だよ。」
雷輝「無駄ってなんだよ。」
霧夜「見てわからない?よほどこいつらは話したくないらしい。」
響也「服毒自殺、か?」
霧夜「多分な。」
るい「せっかく捕まえたのに…そんな一瞬で…」
香時「仕込んでたのか。」
真波「……私、役立たずだね…」
悠馬「そんなことないよ。だって土田さんのサポートがなければ逃がしてた敵もいたんだ。もっと自信もっていいと思うな。」
真波「でも、肝心なところでいつも助けられないんです…」
悠馬「そうかなぁ…土田さん、すごくみんな助かってると思うよ?」
真波「……」
あみ「助かってる。だからそんなくよくよしない。」
真波「あみちゃん……」
95(録音ありませんがこの場にいるので流れとして送ります)
蓮「そうですね、あなたのおかげで誰かわかりそうですよ。1人見覚えがあります。政府の方ですね。」
司「つーことは、お前ら寮戻んねえ方がいいかもな。」
神奈「なんで?」
蓮「luceが政府に従う犬じゃなくなったのはバレたでしょうし。」
真波「っ、私たちは政府の犬なんてやってるつもりはない。」
司「気を悪くさせてごめん。でも、蓮の言い方は悪かったけど、政府の認識はそんなもんなんだよ。」
霧夜「戻れないなら俺の家にいればいい。二人で一部屋使ってもらうことになるけどいい?」
響也「構わない。むしろ泊めてくれて助かる。」
霧夜「じゃあ、部屋割りしよっか。ちょうど男女7人ずつだし、綺麗に分かれそうで安心したよ。」
真波「あみちゃん!お部屋お邪魔してもいい、かな…?」
あみ「光ちゃんと話してみたかったけど…いいよ。」
真波「え、ごめん…?それなら私いいよ?」
あみ「問題ない。恋の必勝法、聞きたかっただけだから。」
神奈「なになにー?あみちゃんも絶賛恋愛中なの?」
樹里「女子みんな同じ部屋で恋バナとかどうかな?」
神奈「賛成!いいよね?光。」
光「ええ!?んん、まぁ…いい、けど…」
るい「面白そうだし私も賛成。弥生は?」
弥生「ん、いいよ。眠くなったら適当に分かれればいいし。」
響也「あ……」
悠馬「響也は混じれないからね?」
響也「いや、興味ないぞ?全然ないぞ?」
蓮「説得力ありませんね。」
97(お泊まり会)
司「なんだ、人の恋に興味はあっても自分は違うのかよ。」
響也「恋したことないしな。」
霧夜「でもその気持ちは分からなくもないかも。恋ってなんだろうって思うし。」
香時「恋っていうのは、気づいたらその人こと考えたり、笑顔を見たいって思ったり、…まあそんな感じ?」
雷輝「その相手が光じゃなきゃ全力で応援してやれるんだけどなあ。」
悠馬「弱ってると慰めたくなるよね。」
香時「そう…って、あんた好きな人いるんだ?」
響也「誰だ?」
悠馬「食いつくね…」
雷輝「俺らも知ってる奴?」
悠馬「うん。でも内緒だよ。」
司「俺なんとなくわかっちまったわ。」
蓮「相変わらずそういうの得意だよな。」
司「まあな。そういう蓮くんはあみちゃんのことどうするんですかねえ?」
雷輝「あみちゃんって、あの静かな子?」
霧夜「ああ、あみってもう告白してるんだっけ?」
香時「返事どうするの?」
蓮「どうすると言われましても…というか心臓に悪いことばかりで正直…」
響也「ならそれが答えなんじゃないか?」
蓮「え?」
司「そーゆーこと。どうでもいいやつに何されてもドキドキしねえって。」
蓮「司も弥生にされるとそうなのか?」
司「なんで弥生?」
蓮「好きなんだろ?」
霧夜「え?そうなの?」
香時「そこは気付けなかった…蓮が気付くなんて余程だろうに…」
蓮「いや、弥生を見る時のこいつの目が甘ったるくて気持ち悪いんですよ。」
司「それ悪口じゃね!?」
98
電話の音
響也「ん…おい、誰か携帯鳴ってんぞ…。」
悠馬「響也おはよう…誰のだろ。」
響也「返事待たせのやつっぽい…」
悠馬「名前に悪意しかないよ…」
司「蓮…、鳴ってんぞ…」
蓮「あ?あー…悪い…もしもし?」
香時「ガラ悪…」
雷輝「寝起きヤンキーかよ。」
蓮「は?……わかった。なら今日中に動く。……平気だって、じゃあな。」
電話切る音
霧夜「どうしたの?」
蓮「政府の奴ら、ここに攻め込む準備をしてるらしい。決行日は明日。」
霧夜「そうなると、急だけど今日攻め込んだほうがいいね。」
雷輝「作戦立ててる時間もねえってことか。」
香時「ぶっつけ本番ね…でもあんたらluceは多少慣れてんじゃない?」
雷輝「お前らのおかげでな。」
香時「褒めないで照れちゃう。」
雷輝「褒めてねーし!?」
蓮「朝っぱらからガタガタ騒ぐんじゃねえよ…あー、眠い…」
雷輝「あいつ、あんなキャラだったっけ?」
司「俺にはいつもあんな感じだぜ?」
響也「印象ガラッと変わるな。そんな姿見せたらあみって子も冷めるんじゃないか?」
蓮「そんなんで冷めるならそれまでだったってことでしょう…」
悠馬「あ、敬語に戻った。」
霧夜「蓮ってわかりやすいよね…」
99(録音ありませんが流れとして載せます)
神奈「おはよう…」
真波「おはようございます…」
響也「おはよう。悪いがすぐ支度してくれ。」
るい「なんで?どっか行くの?」
霧夜「潰しにいくんだよ。」
あみ「明日じゃないの?」
霧夜「そのつもりだったんだけどね。政府が動くのが明日みたい。」
弥生「なら樹里ちゃん起こしてくるわね。」
光「起きるかな…なかなか起きないよあの子。」
あみ「すぐ起きそうな感じするのに…」
神奈「起きないよ。バンバン叩いてもトランペットの音流しても鶏の声流しても横で踊りまくっても起きなかった。」
弥生「最後は全く関係ないんじゃない?」
光「むしろその神奈の声で他の部屋の人たちが起きたくらい。」
響也「あれうるさかったよな…」
電話の音
悠馬「あれ?響也の携帯鳴ってるよ?」
響也「ほんとだ。って、桜か。もしもし?」
100
雷輝「桜って彼女?」
響也「昨晩の話忘れたか?恋したことないって言っただろ。妹だよ、妹。」
悠馬「妹さん、何かあったの?」
響也「俺ら全員、指名手配食らってるらしい。」
霧夜「随分早いね…のんびりしてる暇はなさそうだ。」
香時「急いで支度しよう。あと眠り姫さんを起こさないと…」
神奈「はろー!はろー!朝ですよこけこっこー!」
蓮「起こしに行ってるようですね。」
響也「あいつが鶏になってどうするんだ…」
司「俺ああいう子好きだわ…めっちゃ面白い。」
弥生「へえ。司趣味わっる。」
司「あれ?妬いてる?…ごめんそんな冷たい目で見ないで傷つく…」
るい「何はともあれ起きてくれればいいけど…手伝いに行ってこようかな。」
真波「やめた方が…精神的なダメージが怖いので…」
あみ「どういうこと?」
光「なかなか起きない上に寝起き最悪だからおすすめしないわよ。」
真波「朝火さん尊敬します…」
あみ「かえって興味わいてくる…」
弥生「わかる。怖いもの見たさで行きたい…」
101
神奈「っ、はぁ……起きない!!」
樹里「んん……」
神奈「あ?起きそう?樹里ちゃん!朝ですよ!!起きますよ!!はい起きよう!」
樹里「う……」
神奈「あ?起きた?」
樹里「うるさい…私の眠りを妨げる悪い子は…だあれ!?」
神奈「なまはげの方ですか!?」
樹里「まだ……眠いのに!!」
能力音植物
神奈「ちょっ、待って待って!」
能力音火
どだばた
雷輝「なまはげいた気がするんだけど。」
響也「能力使用バージョンか。」
霧夜「え、何?君達これが日常なの?」
蓮「毎日楽しそうで何よりです…」
悠馬「本人は必死だけどね。」
響也「起きてくるまで待てばこうはならない。無理矢理起こすとダメなんだ。」
香時「何それこわい。」
司「あの可愛い子のギャップに頭がついていかねえんだけど。」
るい「行かなくてよかった…」
弥生「これは想像つかなかった…」
真波「朝火さん…頑張って!」
あみ「そう言いながら見捨ててる…」
光「いやこれは見捨てるわよ…神奈しか無理。」
102 突撃編(録音ありませんが流れとして載せます)
霧夜「警備体制が万全だ。俺らが攻めてくることを視野に入れてるみたいだね。」
香時「正面突破?流石に危ないか…」
神奈「大丈夫!もう連絡してるし。」
司「誰にだよ。」
響也「もしかして斎藤さん?」
神奈「正解!」
蓮「大丈夫なんですか?一応政府の人間なんじゃ…」
斎藤「そうですけど、こんなの放置してられませんからね。」
樹里「斎藤さん!」
斎藤「抜け道があるんです。行きましょう。」
斎藤「ここから先は認証カードを持った人間しか通れないんです。私はluceに関与しすぎました。」
光「私たちのせいで、カードもらえなかったんですか…?」
斎藤「私のせいですよ。とにかく、田中はもらってます。この先は田中についていってください。」
響也「田中さんが?協力的には見えなかったけど…」
田中「すみませんね。協力的じゃなくて。」
悠馬「あなたが手伝ってくれるのは意外でした…。」
田中「どうでもよかったんですけどね。高校生を指名手配、なんて、流石に見過ごせませんでした。私の気分が変わらないうちについてきてください。」
真波「ありがとうございます!」
103
田中「能力者計画、なんて呼ばれるものがあったようですね。その方達がいるのがこの先の…!?」
男「田中ぁ!!」
るい「影踏んだ。残念でした。」
男「くそ…!体が、」
真波「田中さん、この先は危険です。ここからは私たちでなんとかします。」
田中「分かりました。健闘を祈ります。」
男「行かせるかよ!!」
神奈「まだいたの!?」
雷輝「くらえー!俺の電気っ、」
能力音水
男「うわあ!!」
雷輝「あっぶね!響也使うなら言えよ!危なかったぞ今!」
響也「樹里、拘束!」
樹里「うん!」
雷輝「なあ!あれ?無視?聞けよ!」
響也「司、眠らせれるか?」
司「任せろ。」
雷輝「聞けって、響也の馬鹿!」
光「うるさいわよ!」
雷輝「だって響也が!」
響也「悪かったって。ほら、先に進もう。」
あみ「扉が、四つ。」
るい「分かれて行くしかなさそうね。」
香時「どうやって分かれる?」
霧夜「研究所組で組んだ方がやりやすいんじゃない?」
104
霧夜「残りは、」
弥生「私ここに残るよ。増援呼ばれても面倒でしょ?」
霧夜「そうだね…なら、もう一人残れるなら残った方が…」
真波「私残ります!土だから、盾になれます。」
響也「頼んだ。俺はこっち行く。」
雷輝「んじゃ俺も!」
霧夜「俺もそっちの方が都合いいかな…」
走る音
108
能力音水
能力音電気
霧夜「君たち随分戦いにくそうだね。俺邪魔?」
響也「いや、そういうわけじゃ」
雷輝「邪魔かも!」
響也「もう少し濁せないのか!?」
霧夜「素直なのはいいことだよ。自分を閉じ込めたことはないけど、闇の中に君たちの能力は入ってこないと思う。」
響也「平気なのか?それ。」
霧夜「多分。気にしてたらやってられないよ。後は任せた。」
能力音闇
雷輝「おう!任せろ!」
「最弱が残ってどうするつもりだ?」
「水と電気を残していくなんて、闇のやつは逃げたのか?」
「いくら能力を持っていようと拳銃には敵わないと思ったんだろう。」
雷輝「好き勝手言ってくれるな、あいつら。」
響也「自分たちの状況が見えてないんだろう。」
「ほざけ。お前達はもうおしまいだ。」
「降伏の言葉なら聞いてやるが?」
「相性の悪いお前らになにができる?」
響也「俺と雷輝のコンビは最弱であり最強だ。大勢の中では最悪な組み合わせだが、2人きりなら何も問題ない。」
雷輝「俺と響也の相性が悪い、ねえ。まあそれは事実だけどさ?何で悪いかおたくら考えたことあんの?正解は、周り巻き込んじまうから。」
響也「巻き込みたくない、その一心で俺らは弱くなってたんだ。」
雷輝「巻き込みたくない奴がいない俺らほど強いコンビはねえんだよなぁ!?」
響也「巻き込みたくない奴がいない俺らに、負けの二文字は存在しない!」
能力音水
能力音電気
109
雷輝「やりすぎた…?」
響也「気絶してるだけだ。大丈夫だな。」
能力音闇
霧夜「ふぅ……やるじゃん。」
響也「汗びっしょりだぞ。平気か?」
霧夜「能力って自分にも効くんだね。」
雷輝「お前大丈夫か?」
霧夜「大丈夫だよ…。」
響也「大丈夫そうに見えないんだが…。」
霧夜「仕方ないよ。」
雷輝「でもまあ、後はボスを倒すだけだな!」
霧夜「覚悟決めたところ悪いけど、その隅っこで倒れてるのが全ての元凶だよ。」
響也「あのおっさんか?」
霧夜「そう。後は蓮の父親とか、この計画に反対だった大人達がなんとかしてくれるよ。俺たちが簡単にいうこと聞かないってのは、身に染みてわかったでしょ。」
響也「後は大人達に任せるだけ、か。おい雷輝、帰るぞ。」
雷輝「あのおっさん一回蹴ってきちゃダメ?」
響也「ダメだ。俺もしたくなるだろう。」
霧夜「なんて説得力のない理由。ほら、戻るよ。」
響也「お前ってなんか幼稚園の先生向いてそうだよな。」
霧夜「そうかな?」
雷輝「なあ、それ誰を幼稚園児と仮定してんの?」
響也「……雷輝じゃないぞ。」
雷輝「こっち見て言ってくんね!?」
霧夜「最後まで騒がしいな、君達は…。」
110
るい「霧夜だ!」
霧夜「そっちも無事だったみたいだね。」
光「雷輝無事?」
神奈「響也生きてるー?」
響也「殺すな!」
雷輝「光ー!お兄ちゃんは無事だぜー!」
光「頭は手遅れだったわね。」
雷輝「ひっでぇ!!」
112
真波「でも、すぐ悩むし、自信なくすし、私なんか…」
悠馬「でも僕はそんな土田さんがすごく好きだよ?」
真波「え?あ、えーと、ありがとう…?」
悠馬「付け加えておくと恋愛的な意味で好きだから。」
真波「え?ええ!?」
悠馬「さて。じゃあみんな荷物まとめようよ。寮に戻らないとね。」
雷輝「悠馬やるー!若干言い逃げに近いけど…」
響也「かっこいいなお前。」
悠馬「いや、恥ずかしくて居たたまれなくなっただけだからそっとしておいて…」
響也「可愛いなお前。」
悠馬「やめてって!」
霧夜「君本当に恋バナ好きだね。」
響也「好きじゃない!」
司「いやいや、その否定意味をなしてねえからな?」
蓮「お前は結局どうすんだよ。」
司「俺は…やめとく。万が一が怖いし。」
蓮「能力に怯えてんのか?好きな人従わせるやつじゃねえだろ、バカだな。」
霧夜「…君たちほんと仲良いね?」
司「なー……。よく見てるわほんと…」
蓮「は?見てなくても分かるでしょう。」
雷輝「いやわかんねえよ?お前くらいじゃね?」
蓮「俺だけ司に詳しいとか鳥肌立ちそうだから頑張って欲しいですね。」
霧夜「なんて無茶言うんだよ…。」
Comment
No Comments Yet.