あやかし戦火
第2回戦
雪女 氷月律香
君を取り戻す そればかり考えていた
時の濁流に 押し流されてしまわぬよう
思い出は何も語らない すがりつくあてもない
残った涙はあと少し きっと君には届かない
最後の雫が、落ちていく
突然夜が弾けた 光が空に飛び散った
たまらず閉じた瞼を 開けるとそこに君がいた
背中にあった翼は 今やもう必要ない
洗い立ての太陽が 僕らを優しく照らしている
これからは 大地を踏みしめて
君を抱いて歩いていこう
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