Dear男女二人用台本(小説転載)《オルゴールBGM》
19's Sound Factory
Dear男女二人用台本(小説転載)《オルゴールBGM》
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#オルゴール #BGM #aceronpiano
#声劇 #男女二人用
詩織 (大人しくて物静かな女の子
亡くなった彼を思い続けている。)
静 (詩織に思いを寄せている
同じバイト先で大学の後輩 。)
※Dear小説転載
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始まりは1:28から
彼女は いつも物憂げな様子で
儚い微笑みを浮かべ 何かある度
右手の薬指に 填めた指輪に 触れていた。
静「僕と付き合ってくれませんか」
1:11
言うつもりなんかなかった。
詩織「ごめんなさい………… 。
静くんのことは
大学の後輩としか思えないの。」
まぶしそうに目を細めて僕を見ると、
すぐ俯いてしまった。
静 「分かりました。突然すみません」
詩織「………ううん」
静 「忘れてください」
詩織「ん、、」
0:50
詩織さんは 緊張していた。
僕は気付かないふりをして
彼女の住む アパートまで続く
路地の前で 立ち止まった。
静 「じゃあ、ここで失礼します。」
詩織「うん」
静 「忘れてください」
詩織「そうする……」
静 「またお店で」
詩織「おやすみなさい」
背中を見送ってから踵を返す。
これが片思いか、と感じた。
叶わない、届かない、かわされて、すり抜けて
苦しくて、どうやったって止まらない。
自分がそんなふうになれると知ったのは
その夜が初めてだった。
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