洗顔
語り手:観音坂独歩(ソラ)
洗顔
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ある日、いつもの様に会社に行く準備が終わり、今日も会社に行かなければいけないのか…、と溜息を着いたところで、顔を洗うことを忘れていたことに気づいた。
俺は洗面所の水を流しっぱなしにしながら、洗顔を始めた。
洗い終わって、いざ石鹸を洗い流そうと、手探りで水を探したけど、手に水が当たらない。
仕方なく薄ら目を開けて、泡が目に入るのをこらえ、蛇口を探した。
それでようやく見つけることができ、顔を洗い流すことができた。
大方一二三が止めたんだろう。顔洗ってる時くらい水流しっぱなしでもいいだろうに。
だから俺はそのあと一二三に『お前、俺が顔洗ってる間くらい水止めるなよ』と文句を言った。
そうしたら一二三はきょとんとした顔で一言。
『止めてないよ?』
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