夏談(一人用台本)
コラボ者様
夏談(一人用台本)
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火のような言葉が、私の心をチリチリと焼き尽くす夏の日の小話。
ジージージーっと蝉鳴く日々に
ジリジリジリと焼き付く暑さに
私はうんざりしている。
事の始まりは、一言の独り言
「もうどうでもいい」
毎日の喧騒が、苦しくなったのは
もうずっと前からかもしれない。
ふと近づいた煙草の熱と、
吐いた煙の熱量の差に
自分の心情が重なり合う。
心に火をつけるために煙を吸う。
煙を吸うたびに心を削る。
タバコという心の導火線
つながる先は花火か、
はたまた爆弾なのか分からないまま
そんな馬鹿げた日々を続ける。
吐いた煙の先に、揺れる未来の自分が見えた。
そんな気がした。
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夏の憂鬱を表現しました。
割とゆっくり目に読んでちょうどだと思います。
私の好きなタバコはセブンスターでした。
訳あって禁煙しましたが、煙草=害悪という感じがとても嫌いで、この台本を書きました。
心の支えや起爆剤は人それぞれ、生きていくために
煙草の火は消えますが、皆さんの火は消えないことを
切に願います。
コラボありがとうございました。
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