いかないで
想太 feat.歌愛ユキ
いかないで
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#いかないで #想太 #ねうねうのボカロ
ユキがどれだけカワボかがよく分かる...
国鉄色の単行気動車キハ22系が数年前まで走っていた、北海道のローカル線。その途中駅から、更に車で20分くらい離れてる家から、妹が東京に出て働く事になった。
駅まで行き、列車を待っている間も泣きそうになりながら、「身体だけは大事にしろよ」「自分の管理くらいちゃんと出来るわ」とか何の足しにもならない会話をしていると、17時32分、日も暮れかかっているホームに苫小牧行きの普通列車が滑り込んで来る。普段は遅い列車が、いつもより速く見える。そこで止まっててくれたら...と思えば思うほど、僕達に近付いてくる。「じゃあね、またいつか帰ってくるね」「最後に...」僕は目に涙を溜めながら全力で抱きしめて、2つセットで買っておいたキハ22系のペンダントを片方、妹の手に渡した。「これ見た時。僕を思い出して」精一杯の笑顔で送り出した。車掌が甲高い笛を吹いて、ドア扱いを終えた列車がゆっくりと発車して行く。窓の1つから、妹の顔が出てきた。「お兄ちゃーん!行ってきまーす!」 声は元気だけど、目に涙を浮かべてるのが見えた。「行って...らっしゃい...」僕は半泣きで、膝に手をつきながら列車を、妹を見届けた。だんだん列車が小さくなって行く。強い兄、いやせめて心配は掛けない兄を見せなければ...
「元気でなー!!」渾身の力で叫んだ。きっと妹にも届いたのだろう。手をしきりに振ってくれている。やがて列車が見えなくなり、ホームから人影が消えても、僕はしばしそのまま立っていた。
こんな感じの情景をイメージして歌いました。勝手なイメージですが、もし共有出来たらこれほど嬉しいことはありません。そして何より、最後までお読みいただきありがとうございました!また是非聞きにいらしてください。
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1commnets
- 黒坂ねうちなみに時刻表と睨めっこすると舞台にしてる駅が分かりますよ〜 私の昔のアカウント名の由来でもある駅です。