中国行きのスロウ・ボート

村上春樹

わかります。僕、長編より短編の方が好きで。 洒落た詩を読んでるような、ギュって詰まっている分、心に残る気がして。 春樹の音の表現って、変わっていてとても大切にしてるなって思いますよね。テレビピープルとかもそうだけど、実際にないものだって、本当のようにリアルに見せてくれる音の表現ってすごいと思う。あと、ちょっとした台詞回しとかで、気だるさだったり、高揚感だったりを伝えてくれてる気がして。 ぼくも、２番めの中国人の女の子のくだり好きです。 ちなみに、ぼくは短編だと、ファミリーアフェアが一番好きです。

あ、ハルキストなんですね。 長編でこそ、とも思いますが洒落で書いたような短文やエッセイや旅行記なんかの文章も、音を大事にしていると思うのですね。 この、二人目の中国人の大学生の話、好きです。