【1人声劇】涙星の海に溺れる
台本:四いお 語り:あまなつき
【1人声劇】涙星の海に溺れる
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素敵な声劇台本見つけた...
こういうの好き(,,>ω<,,)
空から星がカケラになって降るように
私の瞳からも涙が甘い甘いカケラとなって零れ落ちる。
グラスがいっぱいになって
溢れてしまったかのように
カケラは留まる(とどまる)ことを知らない。
零れ落ちた色とりどりのカケラは
まるで失った私の感情たちみたいで
『綺麗』
なんて我ながら馬鹿げた感想だ。
黄色、赤、青色に白
いつしか部屋は私のカケラでいっぱいになった。
その頃にはもう私の瞳から涙は出ていなかった。
いや、涙が出るほどの感情すら無くなってしまったのかもしれない。
手のひらに乗った一粒のカケラを口に入れてみる。
それはまるで砂糖のように口に残って、
『あまっ…』
喜びも悲しみも怒りも何もないのなら、
せめてあなたへの想いは残りますように。
願いを込めて
さよなら
#いおの台本 #声劇 #一人声劇
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