記憶喪失
本当の自分が分からなくなったあなた
記憶喪失
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[story.1]自分を失った『私』のお話
☏一人称変更、アドリブ自由です☏
☼お使いになる際にはコメントか拍手ください
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気がつくとそこは病室だった
頭はズキズキする、何も覚えていない
入ってきた医者に私(僕)は記憶喪失と言われた
前の記憶なんてない私(僕)は特に悲しんだりもせずに
「そうですか」
そう言った
それから何日間で『家族』 、『恋人』、『友達』
と名乗る方たちが来た
私(僕)がどんな人だった聞くと
友達は
『先生からの信頼も厚く、明るくて活発な子だった』
恋人は
『彼女(彼)はとても甘え上手で、少しバカな子だった』
家族は
『情緒不安定でよく泣き、人に当たる子だった』
と、誰も同じ発言をしないのだ
いくらなんでも可笑(オカ)しい
「いたッ...」
ズキズキと痛む頭の中で何かがフラッシュバックする
(少し間を置いて)
...なにを忘れていたんだ、私(僕)は心から笑ったことがなかったじゃないか
いつも人に好かれようと必死で
あぁ、そうか...ほんとの『私』(僕)なんていなかったんだ
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☂︎*̣̩⋆̩*
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