朗読台本「雨粒」※一人用です

雨粒()、台本(よんよん)

息をするように雨粒に意志がありますので苦手な方は回れ右です。 女の子設定ですが改変して男の雨粒にしてくれてもいいです。 その際の恋のお相手は好きなように設定してください。 雨粒【】 梅雨の終わり、私はサラリーマン風の男性に恋をした。 せっかく地面を跳ねたし、このままこの人にくっついて行こうと飛び付いたけれど、そこを遮った若いギャンブラーに間違えてくっついてしまった。 どうにか降りようにも、なんだか気に入られてしまったようで、そのまま一緒にいることにした。 太陽が出れば私は消えてしまう運命で、この人もそれはわかっていた。 それでも雨が降っている間、そばにいてわかったことがある。 この人は、自分の天敵である太陽のようにキラキラしていて、それが不思議と心地よい。 恋をした男性の話も楽しそうに聞いてくれて、探してやろうか？とまで言ってくれる。 一緒にいると、雨でじとじとした自分の気持ちがどんどんキラキラしていく。 自分はいったい誰に恋をしたのだろう？ 自問自答を繰り返しているけれど、刻一刻と終わりが近付いてくる。 空には太陽。 私は、蒸発して消えてしまった。 ゆっくりと空の雲になる。 決めた。次は、あの人のところに飛びつこう。 そして、今度こそ。 ＊＊＊＊＊＊ 以前Twitterで書いたSSの一部抜粋、朗読用に書き直したものです。 アドリブは自由にしていただいて大丈夫ですが、内容は変えないで欲しいです。 拙いものですが大切な作品なので無断転載御遠慮ください。 TwitterID@44no_nana か、この音源のURL付きでのご利用でしたら大丈夫です。 nana内でのここの音源へのコラボには自由に引用してください。 BGMはりりぞうさんの素敵な演奏です。 ありがとうございました。 コラボ元音源への拍手をよろしくお願いします。 #声劇台本 #声劇コラボ用 #一人声劇 #朗読台本