第3話「不穏」
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第3話「不穏」
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七菜香「息子を送ってくださってありがとうございました。なんとお礼を言ったらいいのか…。」
紗也「気にしないでください。大したことじゃありませんし…」
美咲「湖だって見れたし、どっちにしろここに戻ってくる予定だったので。」
瑠奈「ところで、そのお兄さんってどんな人なんですか?」
七菜香「さぁ…?この旅館に来て会ったのは女将くらいで…」
昴「その女の人の近くにいたじゃん!変な人!」
七菜香「いたかしら…宿泊手続きで周りをあまり見てなかったのよね。」
紗也「どんな方だったんでしょうね。」
七菜香「昴が怖がるくらいだから、よほどいかつい人だったのかもしれませんね。」
蒼生「あ!昴!!お前どこにいたんだよ!」
昴「お兄ちゃん!お兄ちゃんは見たよね?変なお兄さん!」
蒼生「は?」
七菜香「女将の近くに変な男の人がいたんだって。蒼生知ってる?」
蒼生「うーん…?女将の近くに?俺はまだ男の人と会ってないけど…。」
昴「お兄ちゃんも一緒に見てたじゃん!」
蒼生「ええ…知らないよ俺…。」
七菜香「まぁ、気にするだけ仕方ないわね。お風呂入りに行くから準備しないと。ほら昴、お姉さんにお礼言って。」
昴「連れてきてくれてありがとう…。」
紗也「どういたしまして。」
美咲「いいえー。」
瑠奈「お母さんの言うこと聞くんだよ?」
昴「うん!」
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