【朗読】さようなら、僕の
台本:暗ラ
【朗読】さようなら、僕の
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「さようなら」
君はそう言って、白く、薄く、消えていく。
やっと目にすることができた君の姿は、眩しくて、別れを告げる前から消えてしまいそうだと思った。
僕は目を細めて君を見ていた。
自分が泣いているのかも、悲しんでいるのかも、はたまた喜んでいるのかも分からなかった。
君にもう触れられないこと、君にもう会えないこと、それが僕にとってどんなことなのか、言葉では表せない。
ただ確実に言えることは、これは別れであり、僕の中で何かが始まることの合図だった。
さあ、行こう。この長い道を。
山道も、花畑も、谷底も、浜辺も、君はもういないけれど、僕は歩いていく。
虹が湖に映って空と手を繋ぎ、七色の輪を作る。美しいその景色に、僕は微笑んで祈った。
この旅の果てに幸福があらんことをーー。
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すごい久々に投稿しました!
一人朗読用。何かを決意した時の美しい朝をイメージしています( ˘ω˘ )
#朗読 #声劇 #台本 #詩 #コラボ募集 #コラボ歓迎
Comment
1commnets
- ara素敵な台本読まさせていただきました。