【声劇台本】歪な鳥【朗読】
演者【yoichi】台本【希鳳】
【声劇台本】歪な鳥【朗読】
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Miecoさんのステキピアノ、希鳳さんのステキ台本にのせて。
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その鳥は片翼(かたよく)が無かった。
大空を自由に飛ぶことも、風を感じ、優雅(ゆうが)に舞うこともできぬその鳥は、歪で、しかし、美しかった。
贋作(がんさく)。自らをそう呼ぶその鳥は、己の無力を知っていた。
願っても願っても、届かぬモノ。
走っても走っても、追いつけぬモノ。
どれほど熱く焦(こ)がれても、辿り着けない輝きを、その鳥は知っていた。
どこまでも、無知で。
どこまでも、醜悪(しゅうあく)で。
どこまでも、歪でありながら、無力を悟(さと)った鳥は、羽ばたくことを辞めた。
両方翼があったなら。
飛び立つ力があったなら。
どこまでも高く舞い上がることができたのに。
飛べぬ鳥。
歩くことしか、知らぬ鳥。
しかし、だからこそ。歩みを止めぬからこそ。
その片翼は、美しかった。
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Comment
3commnets
- yoichiるうさんありがとうございます!演技とか掛け合いみたいなのは苦手ですが、一人朗読な台本はたまに読みます('ω')
- yoichi
- aru-kai以前、私もこの作品を演らせていただいたことがあるんですが… 素敵な作品ですよね yoichiさんの語りは発声がハキハキしてて、文章がスッと伝わってくる感じで、しっくりきます 素敵な語りを聞かせてくださって、ありがとうございます