神様の目隠し

神様【】少女【】

そっと、怖いものが見えないように。 【あらすじ】 最近引っ越してきたのだと言う少女は、毎日この神社へやってくる。 信仰も薄れ、消えてしまうまで間もないだろう俺を、唯一見える人間。ただし、俺が見えるという事は勿論良くないものも見える。見えてしまう。 それなら、そっと目隠しをしよう。 例えそれが切っ掛けで、俺が消えてしまうとしても。 ★性別変更：×/台本変更：×/転載：× 使用時拍手お願いします。 ――――――― （以下、転載・転用禁止） 神様：信仰も薄れ、既に消えかかっている俺の神域に迷い込んだのは、小さな子どもだった。 神様：お気に入りらしい黄色の傘をくるくる回し、長靴で水溜まりに飛び込む、無邪気なその姿が愛おしい。 神様：七つまでは神の内。彼女には、良いものも、良くないものも見えてしまった。 (1：05) 少女「かみさま、また黒いのいる……」 神様「見ちゃ駄目だよ。良くないものだから」 少女「すっごくこわい？」 神様「そう。怖いの嫌いでしょ？」 少女「みーちゃんあんまりこわいのすきくない」 神様「だから、見えないように目隠ししてあげる」 少女「めかくし？」 神様「ほら」 少女「わー！　まっくら！」 神様「このままばいばいしようか」 少女「あしたもあえる？」 神様「縁があれば。俺には、その縁を結ぶことはできないけれど」 少女「えん？」 神様「だから、たくさん素敵なものを見て、触れて、縁を見つけておくれ」 少女「かならずね、やくそく！　ゆびきり！」 神様「それはちょっとなぁ」 少女「だーめ！　ゆーびきーりげーんまん、うーそつーいたーらはーりせーんぼんのーます！」 二人「ゆーびきった」 (0：08) 神様「さようなら」 (鈴の音) (0：03) 少女「なに、してたんだっけ」 ―――― 神様　男/不明 消えかけの神様。 少女　女/6歳 昔から良いものも、良くないものも見えてしまった。 ―――― この時点で彼はまだ神様ですから、きっと、叶う事でしょう。後は手繰り寄せられるかどうかの問題でした。 この話は誰かと誰かの前日譚。 BGM：DOVA-SYNDROME ♪ずぶぬれレインコート/ころちゃん SE: On-Jin ～音人～ #声劇 #掛け合い #台本 #声劇台本 #雨 #梅雨 #声劇民と繋がりたい #藤鴇ゆずり台本