【声劇】『The ………………'s door』

ひとみ

『The ………………'s door』 ああ、いらっしゃい。 ここに来たということは、 あなたも私のお仲間ですね。 何があったかはもちろん存じませんし、 無理に聞き出すこともございません。 まずは、こちらにお座りになって、 美味しいお茶とお菓子をどうぞ。 ……ここがどこだか、よほど気になっている ご様子ですね。 申し訳ありませんが、私にもよく わからないのです。 ただ、空気が良くて、夕暮れの美しい辺鄙(へんぴ)な場所。 居心地が良いことは確かでしょうが、 ここにいると不思議なことが 起きるのですよ。 私がここに来た時に、迎え入れてくれた おじ様は、お茶会をしている間に、 ふっと消えてしまったし、 その後に来た、女の子も、 一緒に夕暮れを見ているうちに、 見えなくなっていました。 というわけで…… ほら、お茶もお菓子も召し上がられたことですし、 早く元の場所へお帰りください。 え、私ですか？ 私は何故だか消えないのです。 本当のことを言えば消えたくても 消えられないのです。 私はあなたが私のようになってしまうのは 嫌です。 だから、どうか、どうか、お戻りください。 あなたなら大丈夫です。 私は信じております…… 扉の向こうへどうぞ。 また来ることのないよう、祈っております。 では、さようなら。 ☆＊☆＊☆＊☆ 多くは語りませんので、演じてくださる方の想像力にお任せします… さて、「ここ」はどこの扉だったのでしょうね。 -------------- ご利用の際はコメントをお願い致します。 お借りしているBGMさんにもコメントよろしくお願い致します。 レーニャさんの"ad-lib piano BGM 夢現色"を お借りしましたm(_ _)m #声劇 #声劇台本 #コラボ歓迎 #一人声劇 #1人声劇 #nana民と繋がりたい #生死 #ファンタジー #不思議