僕がいなくなった日 -声劇-
台本:あっとまーく
僕がいなくなった日 -声劇-
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『僕がいなくなった日』
今日の朝、いつも通りに目が覚めると
お母さんが泣きながら僕を見つめていた。
「どうしたの?」
声をかけてみるけど、返事がない。
「おかーさん?」
するとお母さんは、僕の名前をそっと呟いた。
「なぁに?」
お母さんが僕の名前を呼んだので、何かと聞いてみる。
けど、お母さんは何度もごめんねと僕に謝ってきた。
「何でお母さんが謝るの?お母さんは何も悪くないよ」
ひとりぼっちにさせてごめんね、とお母さんは続けて言った。
「ひとりぼっちなんかじゃないよ?だって、お母さんがここにいるから」
優しくお母さんに笑いかけたけど、お母さんはとうとう泣き崩れてしまった。
「お母さん!」
僕はお母さんを慰めようとして、お母さんに抱きついた.....ハズなのに。
僕の腕はお母さんをするりと通り抜けた。
何でお母さんが僕の言葉に答えないのか。
何でお母さんが僕を見て泣いているのか。
────────やっと、分かった。
僕は、死んだんだ。
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