【2人声劇】澱む心を僕は手放せない
「aki」『』/「オリジナルBGM〜印象 睡蓮〜青さん/台本 くろつばめ
【2人声劇】澱む心を僕は手放せない
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#青オリジナル #BGM #鑑賞 #12星座台本 #黒燕台本
水瓶座
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(無音)
「君はそこにいるの」
(音入り)
「不老不死なんていらなかった・・・この顔のせいで・・・ッ!」
『あら、私はあなたの瞳、好きよ?
綺麗なだけじゃなく、優しくて暖かいもの。
1人が寂しいなら、私がずっと隣にいてあげるわ!』
「やっぱりいらなかったよ、こんな永遠」
『私の方が少しお姉さんになったんだもの!
もっと頼ってくれていいのよ?』
「君のドジを僕が何度助けたと思ってるのさ!
これでお皿割ったの何枚目?」
『あ、あはは・・・エリアスは頼りになるわね!
・・・きっとこの先もやっていけるね、ちゃんと。』
「レナ?急にどうした」
『ゲホッゴホッ』
「レナ!?」
『大丈夫・・・、だから」
「だって君は永遠を生きてくれないじゃないか」
「なぁレナ・・・置いてかないで」
『綺麗なままで・・・あなたの、記憶に残っていられる、のね』
「・・・ッ!」
『このまま老いて、おばあちゃんになる前に、綺麗な、まま・・・で・・・」
「・・・レ、ナ・・・」
ぽつん、ぽつんと溜まりゆく思いは
もう二度と君へは流れていかない。
「うそつき」
流れぬ想いは永遠に澱む。
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「エリアス」
絶世の美少年であるが故にとある王族に目をつけられ、
城の給仕係に命ぜられる。
15歳の美貌を永遠に保たせる為にと、望まぬ不老不死を無理矢理与えられる。
ありのままの自分を見てくれた同じ給仕係のフィニだけが心の拠り所だった。
『レナ』
平民出身の給仕係の少女。享年21歳。
12歳の頃に城へ来て以来、身分差から冷たい視線を浴びながらも、持ち前の明るさで乗り切ってきた。
身分など関係なく、1人の少女として自分を見てくれる
エリアスを大切にしたかった。
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