【?_?日_?】???
Hypericum second
【?_?日_?】???
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【?_?日_?】???
俺の好きな人の花はヒペリカムだ。
花言葉は…、「悲しみは続かない」。
そんな本丸に導こうと、どんなことがあったとしてもそうしようと決めたはずだった。
全てが順調に済むはずだったんだ…。
だけどまさか、歴史修正主義者が政府に紛れているとは思ってもみなかった。
彼らは…、彼女の生きる未来を消そうとした。
でも、そんなことはさせない…やってはならない事だと思った。
だから今こうして過去に戻り
「……お願い、この子だけはっ…。」
目の前で泣き叫ぶ血だらけの人が赤ちゃんを俺に差し出して言った。
「私は…どうなってもいいからこの子だけは…!!」
子どもを1番に想う気持ちは俺だって分かる。
出来ることならばここにいる全ての者を助けたかった。
「分かった…、俺の命に変えてもこの子の未来は保証しよう。」
背中に切り傷を何個も作りながらも無我夢中で走った。
自分の好きな人の為に、自分の描く未来の為に。
「赤子よ…、人を愛せるようになるんだぞ。」
とある病院に赤ちゃんを預けて自分の元いた時代へと戻った。
俺は最後の力を振り絞りせめて彼女の未来で彼女にとって救いになることがあるのならと思い彼女の未来を見た。
彼女の未来は酷く切ないもので…生きづらいものだった。
今俺に出来ることは……。
俺は紙とペンを取り意識朦朧とする中、夢中でペンを走らせた。
暫くして自分の力で立つことが出来ず、その場に倒れた。
俺が倒れてから数分後、俺の部下が来て俺の名前をひたすらに叫んでいた。
「後は…頼んだぞ、ハジメ。」
部下に先程書いた物を託し俺は意識を手放した。
この人生に悔いがないと言ったら嘘になるが、自分が今できることは全てやったつもりだ。
だから今は…休ませてくれ。
BGM
大切な人へ
傘村トータより
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