Prolog

【零の真偽】

「…どこ、…ここ」 誰かがそう呟く。それを誰かが聞いたかもしれないし、きっと、君が一番最初の【転送者】だったかもしれない。白い、窓もないただの四角い部屋が君を迎え入れた。 君は【世界】への転送に成功した。 君は選ばれた。 ポケットか、はたまた手に持っていたのか。《世界》にいた時に使用していたものと何ら変わらない自分の携帯端末が、いつもと変わらない着信音で鳴りだす。 全員の端末が、一斉に。 不愉快な音だ。取ることを躊躇うかもしれない。それでもなり続ける端末。1人、また1人と着信を受け取る。 最後の一人が端末を耳にかざした瞬間。 『やぁ！転送に成功したかな？』 聞き覚えのない声。お互いに顔を見合わせるだろう。 『扉があるだろう』 そんなものは無い、と誰かが言う。そうだ、確かに無かった。そう、無かったのだ。 示し合わせたかのように、全員が【同じ方向を向く】。まるでそこに扉があったことが、至極当たり前に分かっていたような。 「…うそ」 四角い部屋だった。白い、窓のない部屋だったのだ。 『嘘じゃないさ。今起こっていること、それ以前にあったことも、君は当たり前の現実として受け入れているはずだ』 はた、と気付く。 とある音楽アプリを利用していた矢先、【何故だか】 惹かれたコミュニティ、【理由もなく】押してしまったサウンドに。 【無意識の間に】応募してしまっていた自分の意思に。 『惹かれた、気になった、そう言っていたじゃないか』 楽しそうな声色にゾッとした感覚を覚える。 「…い、言ってない！帰して！」 誰かが叫ぶ。扉に向かって走り出し、ドアノブを狂ったように捻った。放り出した端末がいつの間にかスピーカーに切り替わる。 『ああ、事後報告になるが』 何かを読み込むような音が扉から聞こえる。 『その扉の向こうは、零軍に直接繋がっている。訓練も、装備も強化しないで外に出るのはオススメしない』 零軍。その単語に、反射的に扉から弾かれたように離れた。 「…え…？」 『 ●は何度も言った。 君のいる《世界》はもう【世界】に切り替わっている。 君があのコミュニティを開いた瞬間から。 逃げ場なんかない。 君はもう【世界】に囚われている。 ●の言うことを聞いて欲しいんだ 』 全員が顔を見合わせる。 逃げられない現実に気づいている。 無意識だとはいえ応募したという事実にも。 応募した内容、あの時見た【世界】の現実。 政府の人間と名乗った●●の事も、全て、思い出す。 でも、それを認めるのが、たまらなく、怖い。 『ははっ、…うそ。冗談だよ。そこの先は●の研究所になってる。けど… ●の意志でその行先は変わる。抵抗なんて無意味なこと、考えない方がいいよ』 楽しそうな声。 『そこの扉の前で、名前と、●が今から言うコードを言うんだ。そして扉の上に設置したカメラの方を向き、顔認証を行って欲しい』 待っているよ。そう言って切れた電話の内容が、いつまでも脳内にとどまって離れない。 しばらく誰も動かないだろうか、いや、誰か1人でも、きっと扉の前に立つだろう。 そうしないと進展しないことは、 頭ではわからなくても体で示している。 ✄-------------------‐✄ ●扉の前に立ち、 ①名前 ②●から告げられたコード (↑合格を受けた月の和名(霜月、睦月等という表記)を記入してください) ③性格と、歌に関しての得意なこと ④現在【世界】もしくは●●に対して思っていること、感じていることを、セリフのような喋り口調で記入してください を行ってください。 こちらのサウンドにコメントをすることで認証となります。 ✄-------------------‐✄ 容姿の記入テンプレート ①名前 ②目の形、色 ③その他顔の特記すべき特徴(ほくろ、傷など) ④髪の長さ、髪型、色 ⑤その他髪の特記すべき特徴(ヘッドアクセ等) ⑥体格(身長など) ⑦服装 ⑧その他記入したいこと(一人称等) 以上に記入の上、下記コミュニティにコメントしてください。 【https://nana-music.com/communities/864719/】 変更があった場合は、以前の設定コメントを消し、新たにコメントしてください。 ✄-------------------‐✄ ●扉前の認証 ●容姿記入 ↑こちらは、4月いっぱい(4/30)までの期限とさせていただきます。伸ばすことは出来ませんので、できるだけ間に合わせて下さるようお願いします。 ✄-------------------‐✄ 雑談用コミュニティ【https://nana-music.com/communities/864716/】 質問用コミュニティ【https://nana-music.com/communities/865174/】 を作成いたしました！ 参加は自由です！ ✄-------------------‐✄ それでは、楽しい【世界】ライフをお過ごしください… #零の真偽 #優さんBGM #優さん伴奏 #優さんオリジナル #使用フリー #フリーBGM #ホラー #重々しい #不気味