ゾンビになった僕は君をじっと見つめていた
烈兎
ゾンビになった僕は君をじっと見つめていた
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今日はよく晴れたあたたかいひ。
きっと君は気付いていない。
君が、僕はしんでいることを。
入学式の日、初めて走った若葉マークを付けた君の車。鮮やかな青色と凹んでしまったボンネット。バンパーについていた正の字も印象深く美しかった。今見ても懐かしい。【君の車】も、君も、普段とは違った世界に緊張してしまって汗をずうっと流していたのを覚えている。それもまた情熱的だった。
その日の昼食は、3時104分に食べたチョコミントアイス。清涼感あふれ、じわりと溶けた部分しかなくても。噛みグセのせいで、ピンク色した小さなプラスチックのスプーンの先が割れてしまっても幸福だった。
あの日僕はどうかしていたとおもう。
君の細胞が身体に流れているのを、確かに感じた。
ゾンビになった僕はキミを見つめてから18年。
もうすぐ始まる入学式に向かっている。
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たくさんの女子大生を身体の中で育てる男子大学生の話。
社会的にも死んでいるし、最後は物理的に死ぬ。
やっていいんだよってやつ。
やったよってやつ。
https://nana-music.com/sounds/04ba014e/
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