モノノ怪 海坊主(大詰め)

ユウ

憎しと思うこと、悔しと思うこと、 決して許せぬと思うこと。 それはなんだと、己が己に問えば……、 それは底無しの海に身投げするも同じ。 果て無しの海に船出するも同じ。 決して見てはならぬ。 決して考えてはならぬ。 暗き海。 己が内にありながら、 決して覗いてはならぬ場所。 違う。 それは……お庸さんの怨念ではない。 それは、真では……ない。 そういえば源慧殿。 その手で隠されているもの……どうされた？ お庸さんを恐れ、己の心を恐れ……、 恐れは恐れを呼び、 いつしか人が得心できぬほどの、 巨大な影となってあなたと身を分かち、 海をさ迷っていた。 真は……あなただ。 源慧殿に問う。 モノノ怪を斬るということは、 源慧殿の心を斬ること。 二つに分かたれた心を一つとし、 あなたが最初からなかったものとしたかった あなたの本心を、心へ戻すこととなる。 それでもよいかと、問う。 お願い致す、斬ってくだされ。 承知。 解き、放つ！ #和風BGM #BGM #モノノ怪 #薬売り #セリフ #台詞