【朗読台本】薄陽
声: BGM:朝日と月光 青 台本:明烏
【朗読台本】薄陽
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これ以上足掻かず済むとわかった時の
あの気持ちを覚えているか
疑うことはあまりにも簡単で
無気力に生きることは、どうしようもなく楽だ
自分のせい、世界のせい、何でもいい
そうして嘆いていりゃ少しは気が紛れるか
それでお前が救われるんなら
俺はそれでもいいと思うんだ
耐えきれないことが、あったんだろ
もう無理だ、
どうしろってんだってことが山ほどあったんだろ
ずたぼろになって
それでも息をやめなかったお前の感情を
誰かが心底理解する日などきっと来ない
世界はお前を置き去りにして回り
そして忘れていくだろう
いずれ死ぬ
だがまだ、息をしている、何でだろうな
この微かな陽差しですら眩しく 暖かく感じるのは
お前が本当の凍えを知っているからじゃないのか
水一滴の輝きが、米一粒の重みが
泣けてくるほどに有り難いのは
お前が本当の乾きを知っているからじゃないのか
それらは全て
信じようと踏みとどまったお前だからこそ
見ることのできた景色だ
なあ、その目に
この世界はどう見える
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4commnets
- なかさん@台本師@BGM作成はじめました!コラボお邪魔いたしました。
- イッテツお借りしました!
- ちょむ肚に沁みるような言葉、お借りしました。ありがとうございます
- linedotお借りいたします