【台本】映る、移ろい

あなたのお名前

雨の音を聞いていて、ふと浮かんだ自問自答。 変わるのか、変われないのか。 変わりたいのか、変わりたくないのか。 starysheep様の雨音をお借りしました。 空が暗くなって、雨が降って。 窓辺で片膝を立てて座りながらぼんやりと考える。そんなイメージです。 特にオチがあるわけではないのですが、もしよろしければ使ってやってくださいませ(*´艸`) ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ 力加減が、わからないのだ。 縛り付けたくない。 でも、手離したくない。 自分から、欲しくて手を伸ばすことが怖い。 相手のことを尊重してるから？ 優先してるから？ そうじゃない。 ある日突然 その手を振り払われることが、怖いだけだ。 ただ 臆病な卑怯者なだけだ。 どこまでなら許される？ どこまでなら…… そうやって境界線を引いている。 何食わぬ顔をしながら。 『いつまでそうしてるつもり？』 水滴の滑る窓の向こう側にある 濡れた瞳と目が合った。 問うような、見据えるような 無感情のような、憐れむような 『いつまでそうしているつもり？』 ｢わかってる｣ そんなこと、わかってるんだ。 ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ #himiの台本 #1人朗読台本